「特定失踪者約50人が生存」の情報?

 5月31日の毎日新聞がキャロライン・ケネディ駐日米大使の長時間インタビューを掲載した。(東京・赤坂の米大使公邸で、毎日新聞の伊藤芳明主筆が聞いた)
 注目される発言が幾つかある。列挙すると、
 ①集団的自衛権は日本の人たちが議論し、結論を出す問題です。日本は60年以上、平和と民主主義に対する揺るぎない決意を示した。日本はこうした価値を今後も維持すると確信している。
 ②北朝鮮による日本人拉致被害者の再調査開始については、日本の取り組みを支持する。緊密な協力を続けていきたい。同時に、日米は引き続き、核、ミサイル開発問題を外交、安全保障政策の最優先課題として扱うと確信する。
 ③中国を含むすべての国に、挑発的な行動を控えるように求める……などなど。
 全体的にみると、ケネディ大使は、安倍内閣の「国家主義志向」と「拉致偏重の北朝鮮対応」に懸念を示している。
 インタビュー全文を読むと、同盟国として「日本の単独行動」にクギを刺している。
 北朝鮮に騙されるな!という警告が含まれているようにも思えるのだが。
 毎日新聞でなくては出来ない秀逸なインタビュー。伊藤君だから出来た「作品」である。
 インタビューの中心テーマにもなった「北朝鮮が拉致再調査を約束した」動き。
 少しだが、その裏舞台が分かるようになった。複数の情報筋が漏らす「それらしき事実」を列挙すると、
 ①交渉がスタートしたのは、2013年5月14日、内閣官房参与・飯島勲さんの北朝鮮訪問。
 ②飯島さんの訪朝は、アメリカや韓国、中国はもちろん、日本の外務省にも知らされていなかった極秘中の極秘。首相と菅義偉官房長官くらいしか、知らなかったのに、北朝鮮はこれをメディアに漏らした。
 空港にカメラマンがいて、飯島さんは大いに驚いた。しかし、これを「拉致問題に北朝鮮は積極的」というメッセージと判断。安倍政権は、これに乗った。
 ③交渉の過程で特定失踪者約50人が北朝鮮で生存している、という話まで出た。具体的に誰と誰を帰国させる、という話もあるらしいーーなどなど。
 拉致事件の闇の「ホンの欠片」のような情報だが……ただ……「拉致事件」の報道で「集団的自衛権」の議論が埋没されるのが不安だ。
 さて、週末の報告。
 金曜日、競輪で少々、儲かったお金で「赤色のリュック」を浅草橋で購入。
 土曜日、籠原へ、義弟の見舞い。命拾いした「タケ」だが、もう歩けるようになっていた。うれしい。本当にうれしい。
 6月1日の日曜は日本ダービー。暑すぎるが、快晴。14万人ほど入った。
 レースの結果は……30日のブログで、井崎脩五郎さんが 「1着から10着まで0秒6差だった今年の皐月賞で占う『ダービーは大荒れ』。狙いは、皐月賞4着のワンアンドオンリー!と書いている」と紹介したが、その井崎さんの予想が大当たり!
 で、キミは儲かったの?とみんなに聞かれるが<聞かずが華>ですよ!
 スタンドで、多くの人に会った。安倍さんんも、都知事も都合が悪く、やって来なかったが……お忍びの?政府要人を始め、何人かの「キーマン」にも、会えた。
 夜は親しい競馬仲間と、天ぷら。この店、一段と味が冴えている。

<何だか分からない今日の名文句>
予想上手の馬券ベタ
(井崎さんの言い訳)