国税職員が給付金「詐欺」に驚いたが、もっと驚くのは「消えたコロナ予備費11兆円」

 新型コロナの持続化給付金詐欺で、東京国税局の職員らが逮捕された。

 許せないことだが、コロナ禍と政府の無策で、多くの若者が「貧困の淵」にいることは事実だろう。

 国税職員が、ちょっぴりだが、貧乏人を「違法」と知りつつ、助けた「部分」もある。

 はっきり言って、確定申告の書類があれば、持続化給付金は簡単に貰える。お上が「騙して下さい」と言っているようなシステムだ。

 だから、経済産業省の元官僚、大阪国税局OBの元税理士、甲府税務署の職員などが、悪知恵を使って「(人助け)詐欺」に加担した。

 今頃になって、お上は、警視庁の力を借りて「返納しないと、あなたも捕まるよ」というキャンペーン?

 ああ、日本国のコロナ対策は、いつも、だらしが無い。

 持続化給付金の詐欺事件でこれまでに摘発されたのは3655人。被害総額はおよそ31億。この「出来の悪い制度」が、新しい「犯罪人」を作ってしまった。

 もっと、悪質なのは、日本経済新聞が指摘している「コロナ予備費」と呼ばれる予算の使い方ではあるまいか?

 日経を読んでくれれば分かるが、コロナ対策として地方自治体に配られた「地方創生臨時交付金」が、感染症対策とはおよそ無関係な事業に使われている。

 (5月30日の参院予算委員会でも、問題になった)

 現時点で、約11兆円分が使途不明状態?

 何故か、テレビの報道番組は取り上げていないが、これ「一種の詐欺事件」だろう。

 これをはっきりしなければ、俺、税金、払わないぞ!

<何だか分からない今日の名文句>

“目的外使用”という詐欺