番号でなく「名前」で呼ばれたい

 8日は病院のハシゴ。
 午前中、新しい建物になった国際医療福祉大学三田病院。
 まるで、ニューヨークの高級ホテルのようだ。11階建て。レストランからの眺望抜群。豊かになった気分だ。
 でも、病院らしい「温かさ」がないのは、どうしてなんだろう。
 内科の佐藤ドクターの検診。主治医の整形外科・福井ドクターの身体チェック。
 今までは、患者は名前で呼ばれたが新しい建物になってから「◯◯番の方、診察室5番にお入り下さい」と呼ばれるようになった。
 番号で呼ばれる違和感。やっぱり名前で呼ばれたい。
 福井センセイに「名前の方が良いな」と言ったら「名前で呼ばないでくれ!という人もいる。個人情報保護のために番号にしたんだろう」
 それも理解できるが、番号制は情報処理のためだろう。
 冷たい「番号」で呼ばれては、医師と患者の信頼感に、悪影響を与えるのではなのか?
 「こんなこと言っていたら、医師も名前を出さず、6番の内科医が診察します、とアナウンスすることになる」と冗談を言った。
 気分は、カリスマ医師の福井センセイに、名前で呼んで欲しい。病院とは医療関係者の「責任」と患者の「責任」を明確にする場所なんだから。
 午後、慈恵会大学病院で、リハビリ担当の竹川ドクターの検診。廃用手になっている右手。20年も放置していたが、新しい治療法も出てきた。
 廃用手の右手を少しでも動かしたい、という思いでボツリヌス注射を打った。
 ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンを注射して、緊張している筋肉を麻痺させ、筋肉の緊張によって起こる痙性斜頸の症状を改善する治療方法。
 ボツリヌストキシンは天然のたんぱく質でできた毒素のこと。毒で毒を制する?
 その注射の成果は?
 少しだが、右手の痙性が緩んだような気がする。リハビリが楽になると良いのだが……亜脱臼している右の肩が痛くて痛くて……でも、頑張るぞ!
 夜、親友らと調布で食事。湯葉の刺身が抜群だった。

<何だか分からない今日の名文句>
一寸延びれば尋延びる