Daily Archives: 2017年12月26日

その昔、相撲取りは「喧嘩好きの侠客」だった?

 「蕎麦春秋」は、国内唯一の日本蕎麦季刊誌。 生産農家から、製粉所、蕎麦店、消費者など、蕎麦を取り巻く最新の情報を網羅した雑誌。その第二号から「牧太郎の隅田の風」を連載している。

 今日発売の2017冬号。蕎麦の雑誌なのにも関わらず「ヤクザと相撲取り」の話を書いてしまった。

 江戸時代、ヤクザは身体が大きく、相撲に強い。「男の中の男」吉良の仁吉は草相撲の横綱だった。「大親分」の大前田英五郎、江戸屋虎五郎、法印大五郎……みんな、草相撲の横綱クラスだった。

 こんな話を書いた。(喧嘩好きの「両国のお相撲さん」に一言「温蕎麦で心穏やかに!」)

 相撲協会VS貴乃花親分。誰かが、仲裁しなければ……仲裁に入るべき「横審」が、一方の味方になっているから、拗れる?

 展開は、浪曲「天保水滸伝・大利根河原の決闘」によく似ている。「笹川の繁蔵」は江戸相撲・千賀ノ浦の弟子。四股名が「岩瀬川」。喧嘩相手の「飯岡の助五郎」は、年寄り「友綱」の弟子。二人とも引退後、相撲勧進元になり、下総の「興行権」を争った。

 相撲取りは「国技」という名前の興行師だ。

<何だか分からない今日の名文句>

そろそろ「手打ち」?