穏やかな、小さい小さい「石仏」を隅田川沿いの「庭」に置いた

 19日は午前中、柄にもなく「経理のお仕事」。

 累計80万部の突破の「確定申告の書き方」(KADOKAWA刊)の著書、渡辺義則先生の指導を受ける。ありがとうございました。

 午後、運動不足解消のため散策。大きな花屋の店先で、椿の枝の隣に「仏様の顔が掘られた石」を見つけた。

 石仏?と言うのか?

 「お地蔵さん」なのか?

 道祖神などのように、路傍に置かれた小さな「野仏」らしい。

 穏やかの「お顔」だ。

 店の人に聞くと「江戸時代に、ごく普通の人が掘ったものでしょう」。

 いつごろ、どこで、掘られたのか?

 なぜ、ここにいるのか? 

 ともかく、穏やかで、優しくて……10分ぐらい、立ち止まった。

 店の人が「これも売り物ですよ」

 えっ、本当なの?

 値段を聞いて……悩んだけど……「3泊4日の国内旅行に行ったつもり」で買ってしまった。

 夜遅くなって、小さな「石仏」が仕事場に届き、隅田川沿いの「小さな庭」にソッと置いた。

 これも縁なんだろう。

 

<何だか分からない今日の名文句>

だれが刻んだのだろう

この 古い石仏

新しい道を拓くために

とりのけられ 倒れかけた

小さな石仏

だまって

青い空のむこうを見ている

泥のはねた

赤いよだれかけをして・・・・・・

 

学校の帰り道

いつも手をあわせた石仏

いまは

笹の葉のおだんごも

たむけの花も

ろうそくもなく

こぼれた指先がいとしい

丸い頭の童子

 

ああ 山は欠け

故里に 槌音は満ち

いつのまにか

 

思いもかけぬ大きなものが

天を指して

すっくと 立ち上がる

まるで巨人のように・・・・

 

そのかたわらで

あどけない面影は

やがて

石にかえり 土にかえり・・・

<「石仏」中村千栄子作詞>