新元号の時「象徴でなかった天皇」(岩井忠熊・広岩近広共著)を読む意味

 昨日3月28日のブログ「皇太子様と『新元号』」で、

 <何だか分からない今日の名文句>

 「明治天皇は日清戦争に反対された」と書いた。

 ある読者から「明治天皇は平和主義者だったの?唐突で、何を言いたいのか?分からない」と指摘された。

 申し訳ない。確かに唐突だ。

 突然<明治天皇・平和主義者論>を持ち出した理由を書いておこう。

 実は、ここ数日、親友の「広岩近広」が書いた「象徴でなかった天皇ーー明治史にみる統治と戦争の原理」という本に夢中になっている。

 この本(歴史学者・岩井忠熊さん<1922年熊本市生まれ。立命館大学名誉教授>との共著)は「なぜ、明治天皇は元首にして大元帥にされたのか?」を克明に書いている。

 日本軍が天皇の威光伝説を掲げ、大陸に侵攻した経過を克明に書いている。

 恥ずかしいが、 知らないことばかりだった。

 特に驚いたのは……「日清戦争は、明治天皇の戦争証書で始まるが、実は、明治天皇は開戦に反対だった」という点である。(第4章「日清戦争と三国干渉」に詳しい)

 日露戦争の時も同じで、事実「明治天皇紀」には「開戦で涙を流した」という記述がある。恥ずかしいが、知らなかった。

 日清、日露の戦いは「明治天皇の指導のもと、大勝利!」と教えられてきたが、天皇家は、明治の世でも「平和主義」だったわけだ。

 この「(僕にとって)新事実」を書きたかった。

 唐突で、申し訳なかった。

 昨日のブログでは「29日、安倍首相は皇太子に面談予定」と書いたが、安倍さんは今生天皇にも「お会いしたい!」としているらしい。

 どうなるのか?

 それにしても、天皇家の発言権を奪う政権が、いつも「過ち」を繰り返しいる。

 新元号に関しても、天皇家は「蚊帳の外」で良いのか?

 僕は違和感を持っている。

 ともかく、新元号は週明け、4月1日に発表される。

 

<何だか分からない今日の名文句>

国家統治の大権は誰のもの?