天皇の「韓国ご訪問」を実現しよう!

 政策情報誌 「毎日フォーラム」の12月号が届いた。

 今月号の「牧太郎の信じよう!復活ニッポン」では、天皇陛下の「平和への思い」を書かせていただいた。《天皇ご在位、あと500日余  高麗神社参拝で示された「平和の意志」》

 ここで「天皇の覚悟」を次のように書かせていただいた。

 <象徴天皇は憲法上、政治的発言が制限されている。それにも関わらず「元首の生前退位」という“究極の政治的選択”を天皇自ら選ばれた。それは、日本国の近代歴史に特記すべき「革命的決断」だった。

 そして(僕から見れば)「やりたい放題」の安倍晋三一強独裁政権を大いに慌てさせ、(ご意志が全て生かされた訳ではないが)「退位特例法」を成立させた。天皇は柔らかな人柄とは想像できないほど「強固な意志」をお持ちの方だった>

 天皇は「強固な平和主義者」である。今年秋、両陛下は高麗神社を参拝された。渡来人のリーダー、高麗王若光(こまのこしきじゃっこう)を祀った神社である。

 高麗神社は昨年、建郡1300年の祝賀の年。境内に若光の石碑が建立され、除幕式が行われている。実はこの時、天皇は「参拝したい」というお気持ちがあったようだが実現せず、代わりに高円宮家の久子さまが出席されている。それを「私的旅行」という形で、今年秋、実現された。

 天皇が、いま一番、心配されていられるのは「韓国との微妙な関係」である。安倍政権になってから、右翼雑誌が「嫌韓」を煽っている。宮内庁は今回の参拝をあえて「私的旅行」と念押したのは、参拝前から、ネット上に「両陛下は反日左翼だ!」と非難する意見が次々に投稿されたからである。朝鮮半島に対するヘイトスピーチの流れが「天皇の外交努力」にイチャモンをつける。だから、宮内庁は「私的参拝」と念を押した。

 そんな右翼に対し、天皇皇后両陛下は負けない! 恐れ多いことだが、ここで、天皇皇后のご希望を書かせてもらう。

 天皇皇后両陛下の願いは「在位中の韓国ご訪問」である。実現を目指し、両陛下は「安倍政権」と戦われる!と、僕は見ている。

<何だか分からない今日の名文句>

私自身としては、桓武天皇の生母が百済武寧王の子孫であると続日本紀に記されていることに『韓国とのゆかり』を感じています。武寧王は日本との関係が深く、このとき日本に五経博士が代々日本に招聘されるようになりました。また、武寧王の子、聖明王は日本に仏教を伝えたことで知られております。

   (2001年12月23日、68歳の誕生日の記者会見で、天皇は日韓共催のサッカーワールドカップW杯に触れられ、こう話された)