12万人!オグリの有馬を思い出した

 30日午後、安全保障関連法案に反対する国会前の抗議集会に参加した。

 パラパラと雨が降っていたので「出だし」が心配。でも、参加者は主催者発表で12万人。(警察当局は3万人)これまでの最大規模になった。

 学生も、サラリーマンも、主婦も、家族連れも、労組も、宗教団体も、戦争を体験したお年寄りも、車椅子の人も……国会周辺を埋め尽くした。

 雨に打たれながら、ビニールのカッパ姿で立ち尽くす高齢者。感動した。

 このままでは死ねない! 涙が出た。

 それにしても、主催者と警察で「参加者数」が違い過ぎる。

 記者の経験では、警察は「公式発表」しない。報道各社が独自に警察に「数字」を取材する、という形を取っている。

 警察の数字は、集会の始まった「一定の場所にいた人」を推定した数字。正確に数えることが出来ない。事前に予想した「群衆警備対象の上限3万人」をそのまま話したのだろう。

 主催者側の数字は、メーデーなどでは、加盟単組や市民団体、さらに、その末端支部や分会などが個別に参加人数をメーデー実行委員会に報告。それを合計する。

 組織に割り振られた動員目標に数字を合わせるところがあるから「水増し」になる。

 警察は出来るだけ「少なく」カウントし、主催者は出来るだけ「多く」発表したい。

 でも、今回は違う。デモの素人の集会である。

 競馬の大レースの来場者数と比べると良い。

 国会の周辺を埋め尽くした人の数は、オグリキャップの引退レースになった有馬記念の「勢い」に似ていた。帰る時、地下鉄の駅が混雑で、危なくなったのも似ている。

 あの日の有馬記念の入場者は17万人だった。

 それを考えると「3万人」は笑止千万の数字ではあるまいか。

 毎日新聞の空からの写真を見てくれ!群衆の怒りが渦巻いている。

 内閣は何とか、反対勢力を過小評価するつもりだろう。でも、これを見れば、まともな政治家なら「廃案の道」を選ぶだろう。

 公明党の幹部は「反対するのは、共産党、社民党だけだ」と言ったとか。嘘言うな!

 創価学会の人々が「反対署名」をしていた。

 とにかく、今回は「初めてデモに参加した人」が多い。自民党に投票した人が「間違っていた!」と叫んでいるのだ。

 音楽家の坂本龍一さんは「憲法の精神、9条の精神がここまで根付いていることをみなさんが示し、勇気づけられている。憲法や民主主義を取り戻すための大事な時期で、僕も一緒に行動していく」と話した。

 日本人の良心が戦争法案を潰す!

 そう、信じよう!

<何だか分からない今日の名文句>

 次は「公明党議員を落選させる会」