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痛ましい、やるせ無い……乙女の涙、男の涙、瀬戸内からやって来た「観光船の涙」?

 知床半島沖の観光船「KAZU I」が遭難。ただ痛ましい。

 どうにかならないのか?

 船の上で、プロポーズする予定のカップルが居た!と聞かされ……涙ぐんでしまった。

 知床観光のコースには「涙の滝」がいくつもある。

 「乙女の涙」(フレペの滝)。

 ホロホロと涙がこぼれるように流れ落ちる。高さ100mの断崖から、しみだす水だ(フレペとはアイヌ語で「赤い水」だそうだ)

 「男の涙」(湯ノ華の滝)。

 知床半島の地下水が岩肌から噴出し、豪快に流れ落ちる。そのダイナミックな景色が観光船の「売り物」だったらしい。

 運命の観光船に乗り合わせた26人。彼らはこの「涙の滝」を見たのかしら?

 また、涙ぐんでしまった。

 藻屑になって沈没した「KAZU I」は涙ボロボロだろう。

 この知床観光船は「ほうらい汽船ひかり8号」ではないのか?という情報がある。

 「ほうらい汽船」は広島の三原港から、平山郁夫美術館のある瀬戸田へ向かう航路。途中、小佐木島・佐木島・生口島沢港に寄港する船もあるらしいが……40年も前に作られた「ひかり8号」は長い日時、瀬戸内海で活躍。今、オホーツク海に移住して「KAZU I」になっていたとすれば……流れ流れて……ああ、やるせ無い。

<何だか分からない今日の名文句>

流れ流れて さすらう旅は 

きょうは函館 あしたは釧路 

希望も恋も 忘れた俺の 

肩につめたい 夜の雨……

嗚呼、涙、淚、涕、泪