人間はいつか死ぬ。でも「クマムシ」という不思議な生き物は……

最近、有名人が70歳代で次々に亡くなる。

 八代亜紀、谷村新司、伊集院静……みんな70歳代で死んだ。「ドラゴンボール」の鳥山明さんは68歳だった。

 後期高齢期を待たずに有名人が次々に死ぬ!

 人間、いつかは死ぬ。生き物は必ず死ぬ。仕方ない。

 しかし、である。「死なない生き物」が存在する!という説もある。

 例の「クマムシ」である。何度か、聞かされた。

 「ムシ」という名前だが「昆虫」ではない。昆虫より小さな生き物。体長0・1〜1ミリ。普通は見えない。

 節のある体に4対、計8本の脚があって、ゆっくりゆっくり歩く。そこで「緩歩(かんぽ)動物」と分類されているらしい。

 南極から深海まで、地球上のあらゆる場所に生息しているが……見えづらい。でも、1400種以上の仲間がいるのだ。

 この「生き物」は、水のない場所では、乾眠(かんみん)と呼ばれる脱水した仮死状態になり、全ての代謝をストップ。まあ、死んだような状態になるのだが、その時、突如、クマムシは“最強”の威力を発揮する。

 マイナス273℃から100℃の温度に耐えられる。真空から75000気圧までの圧力に耐えられる。

 呼吸などの生命活動を一時的に停止するのだが死なないのだ。水に浸せば10〜20分で元に戻る。

 日本では、この生き物の研究は、あまり進んでいないが、イスラエルは「月探査機」にクマムシを乗せ、月面で生き延びるのか、調べようとしている。(2019年、探査機が月面に衝突。失敗に終わったが、どうやら、その時の衝突で、クマムシは月に残されたようだ)

 「死なないクマムシ」とは何者なのか?

  当方、79歳。死ぬ前に「クマムシの生き延びる秘密」を知りたい(笑)

<何だか分からない今日の名文句>

二三百生きようとこそ思いしに

 八十五にて不時の若死

 (英一珪)