「9月30日選択定年」の人々に感謝しなければ……とは思うけど

 昨日10月10日「毎日新聞社報2019年秋号」が送られてきた。

 退社してから「社報」は大切な情報源。隅から隅まで読むことにしている。

 「読み物」も面白い。(今回は「毎日新聞社にもラクビー部があった!大毎にも東日にも」が面白かった)

 でも、一番、気になったのは「『毎日』とともに」という欄。定年した人が「思い出」を披露するページである。

 なぜ、気になったか?と言えば、今回は「定年」はごく僅か。大部分が「9月30日選択定年」なのだ。

 何が起こったのか?

 「選択定年」は定年退職を前に、サラリーマンが自分の自由意思(自己都合)で早期退職を選択できる制度。

 早期退職優遇制度、自由選択定年制、転進支援制度などさまざまな呼び方があるが……どちらかというと、企業主の意向が優先される。

 多分、毎日新聞社でも「割増退職金」を支払うなど金銭的なインセンティブ(誘因)が用意されているとは思うけど。

 それにしても、こんなに「選択定年」がいるなんて……。

 新聞社はどこも、経営的に苦しい。このままでは、潰れるところも出るかも知れない。

 毎日新聞社を守るために、多くの人が進んで「選択定年」を選んだのだろう。

 毎日新聞は「経済的には貧しいけど、心豊かな正義の新聞」だ。

 Y紙、S紙の御用新聞とは違う。

 毎日新聞が潰れたら、日本から「正義」がなくなる!

 そのために「選択定年」を決断したのか?

 勇気ある後輩に、感謝しなくてはならないだろう。

 それに比べて、相変わらず、サンデー毎日で、出来に悪いコラムを書き、後輩に迷惑を掛けている当方、恥ずかしい。

 でも、書き続けたい。

 複雑な思いだ。

 

<何だか分からない今日の名文句>

新聞社は人が宝!なのに