「NHKから国民を守る党」の大躍進!

 今日24日も統一地方選の「隠された事実」を書きたい。

 統一地方選後半、シングルイシュー(単一論点)の政治団体「NHKから国民を守る党」が大躍進した。ところが、新聞、テレビは(一部を除いて)これを報道しない。何故だろう?

 「NHKにお金(受信料)を払わない方を全力で応援・サポートする政党」を標榜する「N国党」は首都圏や関西のベッドタウンを中心に47人が立候補し、26人も当選している。

 大躍進だろう。13人いる現職議員と合わせると、勢力は39人。7月の参院選で国政進出を目指す。

 これは(大ニュースではないが)「時代の潮目」のような小事件である。

 「NHKから国民を守る党」は、元NHK職員の立花孝志さんが2013年に立ち上げ、16年に都知事選に出馬した際、東京・渋谷のNHK放送センターで収録された政見放送で「NHKをぶっ壊す!」と連呼したことが話題になっていた。立花さんは2017年に葛飾区議に当選している。

 今回も、ネットを使って、主に10代、20代の若者をターゲットに『NHKをぶっ壊す!』と訴え続けたのが勝因なのだろう。

 確かに、NHKは堕落している。受信料を貰いすぎて「内部留保のカネ」が多分「トヨタ以上」。その金権主義を隠すために、安倍政権の「言いなり」になっている。

 僕も「ぶっ壊したい」気分だ。(ただし「ぶっ壊す」のではなく、もう一つ、公共放送局を作り、国民は、どちらかの放送局を選び、受信料を払うシステムにすべきだ!と思っている)

 今回の統一地方選はイロイロな場所で、ヘンな候補(失礼)が当選している。例の「スマイル~!」の決めゼリフでおなじみの“泡沫候補”マック赤坂さんが14回目の挑戦となる港区議選で初当選した。「過激派(中核派)」の女性も当選した。

 「N国党」も「ヘンな政党」かも知れない。幾分、胡散臭い「匂い」もあるように思うのだが……彼らが当選するのは、有権者が既存政党への不信感を抱いている証拠なのだ!

 政治家が誰も信じられない時代。ああ、情けない。

 昨日23日発売のサンデー毎日5月5日号「牧太郎の青い空白い雲」で【「平成」で一番愉快な日に”政治家の劣化”を見た!】を書いた。

 平成最期のコラム、読んでくれ!

 

<何だか分からない今日の名文句>

「皆さん」ではなく「安倍」のNHK