久しぶりに「沖縄人民党」という言葉に出会った

 16日夕「臨床政治研究」第9号が送られてきた。

 「米軍基地整備のたびに激しさを増す沖縄住民のナショナリズム」(村岡敬明)という論文を一晩で読んでしまった。

 なかなかの力作である。

 村岡さんは良くは知らない。肩書きは「明治大学研究・知財戦略機構研究推進員」。1986年生まれの若手らしい。

 研究テーマは「最貧国における主権秩序の回復と人権擁護に関する研究」「戦後沖縄のナショナリズムと帰属意識の歴史的変遷に関する研究」など。特に「沖縄」には詳しい。

 今回の論文の中心は「朝鮮戦争の検証」。知らないことばかりで、勉強になった。

 それより……久しぶりに「沖縄人民党」と言葉に“再会”した。懐かしい。早稲田の学生の頃、「沖縄人民党」に興味を持っていた。

 この政党は、結党(1947年)当時「全沖縄民族の解放」を謳い、米軍に対する感謝決議すら行っていた。それが面白かった。

 これは当時の日本共産党が連合国軍を解放軍と位置づけていたためだろう。その後、1949年10月の党大会で「自主沖縄の再建」と方針が改められ、「沖縄人民党」は本土復帰の推進の柱になった。

 本土復帰後「沖縄人民党」は日本共産党の吸収されている。

 そして、今、というより「半永久的」に米軍と日本共産党は対立している。

 この論文では、この辺りのことには触れていないが、僕の検証では、敗戦後、日本共産党内部の主導権争いが激しく「沖縄人民党」はある意味で「利用」されたのだろう。

 懐かしい!

 歴史って、面白い。

 今、17日午前3時。そろそろ、眠るか?

 <何だか分からない今日の名文句>

政治は「出来心」で動く