岸井成格の「法律の停止」がネットで

 27日朝のTBSサンデーモーニング。

 毎日新聞の同期生、岸井成格君が「あまり知られていないことだが参院選で勝利し衆参ねじれとなれば、安保法制の執行停止が可能となる。さら政権交代が実現すれば安保法廃止が可能」と発言した。

 誰かが、この発言に注目したのだろう。俄然、ネットで話題になった。

 彼は、時間がないので、具体的に言及しなかったが、過去に「法律の停止」が行われたことがある。

 平成10年の第144回国会(臨時会)で「財政構造改革の推進に関する特別措置法の停止に関する法律案」が提出され、成立した。【第一条 財政構造改革の推進に関する特別措置法(平成九年法律第百九号)(附則第十条、附則第十三条、附則第十五条、附則第十七条及び附則第十九条の規定を除く。)は、この法律の施行の日から同日以後二年を経過する日までの間、その施行を停止する】。

 この時、参議院行財政改革・税制等に関する特別委員会で、共産党から修正案が提出され、財革法の「停止」を内容とする法律案の全部を修正し、財革法を「廃止」する、という動きに発展した。

 安倍独裁内閣のもと、強行採決された安保法制を民意のチカラで、停止することも、廃止することも(条件が整えば)可能だ!

 【法律の停止とは、ある法律の効力を一定期間停止し、その効力が全然働かない状態にしておくこと。法律の廃止とは、ある法律を新たな立法措置により消滅させてしまうこと】

 来年の参院選挙で、安保法制に反対する勢力が勝ち、参院の多数を占めれば「停止」の意思を示すことができる。衆院は、この問題で、解散するしかない。常識である。もし、ここで「停止」を主張する勢力が勝てば、衆参両院で「停止→廃止」が決まる。

 過去、法律が廃止された例はたくさんある。【最近では、「真珠養殖事業法を廃止する法律」など】

 右翼勢力は「TBSサンデーモーニングは偏向番組!」とイチャモンつけているが、嘘で固めた独裁政治を批判するのはメディアの使命だ。

 頑張れ!TBS! 岸井! 頑張れ!

 28日の毎日新聞夕刊コラム「牧太郎の大きな声では言えないが」で、「勝てば官軍!」の薩長史観が、日本を無謀な戦争に追い込んだ過去を書いた。

 お国のため!という「皇国史観」は、本当は「勝てば官軍!」の戦争好きの薩長史観でしかないのだ。

 戦争好きが、戦争で儲ける奴らが、天皇陛下を、皇国史観を利用しているだけである。

 そうそう、28日の夜は毎日新聞政治部旧友会。もしかすると、岸井君に会えるかな?

<何だか分からない今日の名文句>

安倍さんは「薩長史観」の最悪の申し子!