さっさと死ねる権利!麻生発言は失言ではない!

 麻生さんが21日の社会保障制度改革国民会議で、余命わずかな高齢者など終末期の高額医療費に関連して「死にたいと思っても生きられる。政府の金で(高額医療を)やっていると思うと寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろと考えないと解決しない」と持論を展開した。
 これを「失言」と捉える向きがあるようで、発言を撤回したらしい。
 バカ言っちゃ困る。
 撤回することはない! 人間には「さっさと死ねる権利」がある。それを言っただけだ。
 麻生さんは「月に一千数百万円かかるという現実を厚生労働省は一番よく知っている」とも述べているから、財政負担がメインテーマではあるが、僕は(医療費負担の話とは別に)尊厳死の立場から「さっさと死ねる権利」が保証される必要がある!と痛感している。
 我々は「無理やり生かされている人」を幾つも幾つも見せられている。
 「延命」と言えば格好いいが、実は「生ける屍」。意識もなく、生きる希望もない人を無理やり生かす。果たして、それが「人助け」なのか?
 「延命産業」とでも言っても良い「非人間的な所業」ではないのか?
 家族が「死なせてやりたい」と思っていても……本人も「死にたい」と思ったとしても、死ねない。
 これが、末期医療の現状である。
 麻生発言は失言ではない!
 人間は必ず死ぬ。例外なく死ぬ。永遠に死なないと言うのなら話は別だが……僕は最後まで生きる努力をする。しかし「モノ扱い」されて「意味のない延命」は遠慮したい。
 これは財政の問題とは別の「死生観」の問題だ。
 「さっさと死ねる権利」は憲法以前の基本的人権である。

<何だか分からない今日の名文句>
「手遅れ」の美学