「総理大臣」のためなら小異も大異も捨てる

 14日のブログで「 石原さん『太陽』に失礼だ!」と書いた。
 新しい新党名「太陽の党」……あまりに「太陽」に対して失礼である。
 なぜなら、石原新党は、精々、数日から一ヶ月の「寿命」なのだ……と書いたが、その通りになった。
 17日、「太陽の党」は解党され、「日本維新の会」に合流。
 石原前都知事は「日本維新の会」の新しい代表となり、代表を務めていた橋下市長は代表代行に就任する。
 「太陽の党」は三日間で、なくなった。
 万物の創造主「太陽」を、いとも簡単に使い捨てる。石原さんは間違っている。あまりに、傲慢である。
 今度は「第二極を目指す!」と言う。冗談じゃない!
 死ぬ前に、総理大臣になりたい! そのためには「太陽」という名前も使い、橋下人気も利用する。
 小異も、大異も捨てて、総理大臣になる! 志が高いが、実情はボロボロだ。
 一時「維新人気」が急落して、慌てた橋下さんが、これに乗った。
 第三極の結集?
 (志を全て否定するわけでは無いが)「自民・民主で、選挙に弱い人間」が集まって「維新」に入ったり、党首になりたくて「小さな党」を作っているだけじゃないか?
 「党」というのが14? 15? まだ、出来るかも知れない。
 異常である。我も我も「第三極」気取り。異常である。
 どの「党」を選んで良いのか? 有権者は困る。
 国力が劣化している。だから、つい「威勢の良い政治家」を応援したくなる。攻撃的な政治家を選ぼうとする。
 攻撃的な政治家は「絶対的な権威」を党名に使う。「太陽」「みんな」「維新」……でも、どこか胡散臭い。
 第三極は……万物を照らす「太陽」なのか? 「みんな」のためになるのか? 「維新」ははたして「善」なのか? (明治維新後、「維新」勢力は腐敗して、民は苦しめられた。学者・横山安客は新政府の腐敗を憤慨する「建白書」を書き、自殺した。明治3年のことだ。その事実を薩長は隠した。「明治維新」が全て「善」ではない)
 人気取りの一派が「新しい、輝けるネーミング」を使うと……騙される。日本人は、何度も騙された。
 3年前は「政権交代」というネーミングに騙された。
 あの時、民主党は右から左までの寄り集まり。自民党から公認を貰えない人も多い、と指摘した。
 民主党は、結果的に日本人を失望させた。
 今度は「第三極」に騙されるのではないか?
 「党」より「人物」で選ぼう! と思う。
 誠実な人を見極めよう。
 週末は、ムック本「日韓、知られざる紛争史の真実」(徳間書店)を読む。かなり、意図的な編集?
 「強い外交」の安倍さん(ひょっとすると、石原さん、橋下さん)を応援しているようにも思えるが……勉強になった部分もある。

<何だか分からない今日の名文句>
小党乱立なら「党」より「人」で