NHKはなぜ「原発反対デモ」を無視するの?

 22日午後<麹町→首相官邸→赤坂界隈>を徘徊していて「原発再起動反対デモ」にぶつかった。
 参加者4万5000人。大変な数だ。(警視庁の調べでは1万1000人。あまりに「数の差」があるが)
 ツイッターでの呼びかけに応えた人々。人の波が車道に溢れていた。
 久しぶりの「大衆の政治運動」。これは間違いなくニュースだ。東京新聞、毎日新聞は翌日の朝刊一面で、社会面でも言及した。
 ところが……NHKは全く、この「反対デモ」を無視している。
 (僕は「安全を確認して、出来るだけ早く再稼働すべきだ」と考えているが、その立場とは関係なく)「再稼働反対運動」を報道しないのはおかしい。テレビ朝日はかなり詳しく、映像を流している。
 NHKは「報道しないこと」で、人為的な世論操作をしているのではないか?
 放送法第四条(国内放送等の放送番組の編集等)を読んで欲しい。
 第四条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たっては、次の各号の定めるところによらなければならない。
 一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
 二 政治的に公平であること。
 三 報道は事実をまげないですること。
 四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
 原発再稼働反対デモが、第一項の言う「公安及び善良な風俗を害する」とでも、思っているのか? 断じて、そんなことはない。
 第四項に「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」が定められている。
 原発再稼働は、この第四項に当たる。
 なぜ、NHKは「反対運動」を無視するのか?
 この日のNHK「ニュースウォッチ9」。トップニュースは「単身マンションで起きた看護師殺害事件」の容疑者逮捕を伝えたが、その冒頭、井上あさひキャスターは「大越アナウンサーは都合によりお休み」とだけ言った。
 「都合」の具体的内容はもとより、代役すら置かないのは異例の措置?
 突然の「お休み」の理由は?
 体調不良か?身内に不幸があったのか?
 何か触れたくないことが、あったのか?
 「反原発45000人官邸前デモを完全スルーする報道姿勢にもう良心の呵責に自ら耐えられなくなった?」という穿った見方まで囁かれているそうだが……NHKはちょっとおかしいぞ!

<何だか分からない今日の名文句>
臭いものに蓋