Monthly Archives: 2月 2016

「屈辱の2月」も終わり……晴れ晴れと春だぞ!

 2月が終わる。嫌な「月」だった。

 2月8日掲載予定の「牧太郎の大きな声では言えないが」が突如、ボツになった。

 50年近く、新聞記者をやっていて(普通の記事はボツになるのが当たり前だが)署名記事がボツになったことはなかった。こんな屈辱的なことはない。

 でも「ボツなんて、おかしい!」と応援してくれる人も多かった。

 大先輩の牧内節夫・元スポニチ社長は「銀座一丁目新聞」で、次のように書いてくれた。

 ▼毎月曜日の毎日新聞夕刊のコラムに客員編集委員・牧太郎君の「牧太郎の大きな声ではいえないが」がある。毎回面白く読んでいる。2月8日の月曜日の夕刊にそのコラムが載っていなかった。一瞬、病気で倒れたのかと頭に浮かんだがそのままにしていた。2月11日、ふと思いついて牧太郎のブログを読んで理由が分かった。「編成局長が作文だ」と言って没にしたという。彼は物事をよく知っている。そのまま書くと影響する所が甚大となるのでパロディ風に書く。私などはもう少し赤裸々に書いた方が読者に喜ばれるのだろうと思っている。そこで、没になった牧太郎君の原稿は彼のブログで読んでいただくとして、牧君自身は「他愛のない『お笑いコラム』です。ただし『想像』で書いてはいません」と言っている。原稿が没になった理由は勲章が「口利き」でもらえるのを堂々と新聞で書くのは悪いとでもいうのであろうか。他薦自薦があっても良いではないか。文化勲章ですらお金でもらおうと運動して実際に受賞した学者で財界人がいる。このことについては新聞記者たちがその著書中で明らかにしている。庶民はそのような事実はうすうす知っている。いらざる新聞社の自己規制である。

 ありがたかった。

 大先輩も「新聞の自己規制」に疑問を持っている。

 「神奈川県在住の年金生活者A・K」と名乗る方は、「頑張れ!江戸っ子太郎!」と題して「コラムの休載はおかしい」と言ってくれた。その上で<現役の時は日経だったが、リタイア後は毎日。毎日はバランスの取れた超一流のメディア!!>といった趣旨のことを書いてくれた。

 「新聞の過剰な自己規制」を批判しながら、毎日新聞に対する愛情を吐露してくれた。感激だった。気分が晴れた!

 明日から、春3月。

 27日の土曜日、高校に合格した孫の優之介に「お祝い」を渡そうと、久しぶりに市川へ。駅ビルの寿司屋で、ご馳走したら、約2・5人分をペロリ。身長も今や177センチ。頼もしいじゃないか。

 こいつ、どんな男になるんだろう?

 晴れ晴れとした気分で「春」を迎える。

<何だか分からない今日の名文句>

二月は逃げて去る

(「逃げて去った」と思うほど

2月は早く過ぎてしまうこと)