今年こそ「今だけ カネだけ 自分だけ」をやめようぜ!
(次回の更新は1月6日)

 新年、おめでとう。今年も「牧太郎の二代目日本魁新聞社」をよろしくお願いします。

 年末、気になる出来事があった。「御用納め」の27日、安倍首相と「首相番」の忘年会が行われた。安倍政権誕生以来の恒例で8回目。聞くところによると、トロ、イクラ、とろけるようなローストビーフ……ともかく、豪華メシが記者たちに振る舞われた。アルコールも揃っていたらしい。

 自前の宴会なら良いだろう。でも、これは「国費の忘年会」である。

 新聞、テレビはこの「忘年会」を拒否すべきではなかったのか?(少なくとも、僕が官邸キャップだった中曽根内閣時代には、そんな仰々しい「忘年会」はなかった)

 公金で有権者を接待した『桜を見る会』をめぐる疑惑がくすぶっているのに、豪華メシを前に「独裁総理」と記念写真を撮るなんて……今時の記者さんはどうかしている。

 最初にマイクを握った長谷川栄一首相補佐官が「この会はオフ(オフレコの懇談)なので、くれぐれも取材しないでください」とクギを刺したようだから、その場で「桜疑惑」「カジノ疑獄」に関する質問はなかったらしい。

 2019年は「災害の年」だった。被災地は「悲惨な年越し」だった。

 それでなくても、消費増税で、貧乏人が増えた。今や、国民の多数が年収200〜300万円? 高齢化で、全世帯の52%が年金世帯だ。

 日本人は「総貧乏」なのだ。

 トロ、イクラ、ローストビーフとは縁遠い。それなのに、国費で豪華絢爛の忘年会。おかしいじゃないか?

 今年は「リストラの年」になる。

 MUFG 10,000人 みずほ 19,000人 損保J 4,000人 そごう・西武 1,300人 日産 12,500人……の規模で、リストラが予定されている。新聞業界でも、朝日、毎日などでリストラが進んでいる。

 日本は貧乏国になった。

 去年の元旦、アダム・スミスの言葉を引用したのを覚えている。

 「金持ちがより多くの富を求めるのは<徳の道>から堕落したからだ」。

 いつの時代も「金持ち」は存在する。彼らは「富」を独占する。決まって、彼らは「堕落」する。

 この「金持ちの堕落」に加担するのが「堕落した安倍政権」である。

 一年前、2019年の元旦、僕は「今年こそ“落とし前”をつける年にしたい!」を書いた。堕落した権力者に「責任」を取らせなければならない!

 この「想い」はさらに、さらに、強くなっている。

 新聞、テレビの仲間に申し上げる。

 我々だけでも「今だけ カネだけ 自分だけ」の風潮と決別しよう!

 今年こそ、まともなジャーナリストに戻ってくれ!

 

<何だか分からない今日の名文句>

アベノミックスで死屍累々?