早見和真の勝負作「ザ・ロイヤルファミリー」

 「大変ごぶさたしております。小説家の早見です。その後、お変わりございませんか。新刊が出ました。デビュー作以来、もっとも勝負作感が強いです」

 10年ぐらい前に、某出版社の知人の紹介で、神田の居酒屋で一杯飲んだことのある「小説家の早見和真」さんから、11月2日、手紙が来た。

 同封の「ザ・ロイヤルファミリー」(新潮社刊・2000円)は505ページの大作。確かに「勝負作」ぽい。(2017年1月号から「小説新潮」に連載)

 馬主の話らしい。昨夜から読み出した。

 早見さんが言う「勝負作感」とは、どういう意味だろうか?

 芥川賞や直木賞に選ばれる?という予感なのか?

 ミリオンセラーになるかも?という希望なのか? 

 ともかく、話題作になると良い。

 競馬ファンの当方(この小説と関係あるかどうか、分からないが)「ロイヤルファミリー」という「並の馬」を知っている。

 笠松競馬の馬だ。良く走った。

 小説の登場する「ロイヤルファミリー」は18億円稼ぐのだけど。

 競馬好き必読!とは言わないが、結構、面白い。

 

 【早見さんのデータ】

 神奈川県生まれ。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。2015年『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家

協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。『ひゃくはち』『イノセント・デイズ』以外にも、『ぼくたちの家族』

『小説王』『ポンチョに夜明けの風はらませて』など多くの作品が映像化されている。伊豆半島に居たと思っていた

が、何故か、松山市に住んでいるらしい。

 

<何だか分からない今日の名文句>

小説家の野望は「名声」?