「一水会」は対米自立!所謂「右翼」ではない!

 7日の日刊ゲンダイ。

 【「末永くお健やかであらせられますことを願って“い”ません――」。4月30日に行われた「退位礼正殿の儀」で、安倍首相が「国民代表の辞」として挨拶した際、「已(やみ)ません」を「己(い)ません」と誤読したことに対し、右翼団体「一水会」が激怒している】という記事。

 「誤読」の件、知らなかった。(安倍首相の挨拶なんて、テレビで見なかったから)

 それにしても「やみません」と「いません」では、意味が正反対だ。

 安倍さん、「難しい言葉」を使う度にドジばかり。恥ずかしい(笑)

 天皇陛下だって、お言葉を「練習」されるのに。安倍さん、不勉強だ。世の中を舐めている。

 まあ、それはそれとして……メデイアは、未だに「一水会」を「右翼」という表現で報道しているのか?気になった。

 「一水会」は、1970年、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地の東部方面総監部で楯の会会員5人が起した「楯の会事件」で、自衛隊員に蹶起を促し、痛烈に戦後日本を批判して自決した三島由紀夫・森田必勝両者の行動を”戦後体制打破”へ向けた果敢な行動と位置付け「両烈士らの魂魄を継承する」ために創設された。月に一回、第一水曜日に勉強会を開いていたので「一水会」?

 そんな経緯から「右翼」「新右翼」と言われても仕方ないが、彼らは所謂「右翼」とは大分、違う。

 「右翼」は反共の立場に立つので概ね「親米路線」。(安倍さんも「超親米」という意味では「右翼」に近い)

 「一水会」は「親米」ではない。「対米自立」「日米安保破棄」「戦後体制打破」が旗印。「右翼」とは違う。

 創設以来、代表を務めた鈴木邦男さんの講演を何度か聞かせてもらった。パーティなどで、話したこともあるが、鈴木さんは徹底した「反米」で、むしろ「左翼」に近い。

 いま「安倍内閣による憲法改正」に真っ向から反対している。

 出版社「鹿砦社」とも繋がりが深い。「鹿砦社」の雑誌「紙の爆弾」は毎号、読んでいるが、時々、一水会の関係者が執筆している。

 「一水会」は右翼ではない。(事実、2015年に「右翼団体」という名で組織を呼称することをやめている、と聞いた)

 昨今、右翼、左翼の定義は極めて曖昧だ。右翼、左翼の色分けは出来ない。

 メディアは、もう少し、名称に神経質になるべきではないか?

 

<何だか分からない今日の名文句>

世界は海洋を通じて「一衣帯水」