薩摩藩が「贋金作り」したから明治維新は成功した?

 GW。旅行にも行かず、仕事場に篭り、雑誌乱読の毎日。

 3日は「月刊日本」の4月号から始まった新連載「佐藤眞 薩摩という「ならず者」がいた~明治維新秘史~』が特別、面白かった。

 筆者の「佐藤眞」という人物は、どんな方なのか? 肩書きは「編集者」とあるが、歴史物に特別、詳しいのだろう。

 「歴史は勝者によって書かれる」から「真実」と違う!というのが、彼の視点。そこから、歴史本を分析する。

 彼は司馬遼太郎ではなく「坂田 吉雄」の方が「真実」だ、と主張する。

 坂田吉雄は京都大学名誉教授。専門は日本近世史・近代史。

  • 『明治前半期のナショナリズム』(編著) 未來社、1958年
  • 『明治維新史』未來社、1960年
  • 『明治維新史の問題点』(編著) 未來社、1962年ーーなどの著作がある。(恥ずかしいが、坂田吉雄のことも知らなかった)

 司馬遼太郎は日本人を元気にするため「明治維新」を書いている。だから綺麗事だ。

 それに対し、坂田は「ありのままの明治維新」を書いている。

 坂田は「革命とカネ」を書いている。薩摩が維新の中心になれたのは「汚いカネ」があったから。

 薩摩の「ならず者」が密輸、贋金作りをしていたから、明治維新は成功した?

 これは面白かった。6月号を期待している。

 夕方、日本橋高島屋へ。長男に誕生日祝いのTシャツを贈る。奴、何歳になったのだろう。

 <何だか分からない今日の名文句>

贋金作りの首謀者は大久保利通?