『断腸亭日乗』から100年、ということで

 「トランプ来日」のバカバカしさ。やれ、ゴルフだ、やれ、焼肉だ、やれ「唯一無二の信頼関係」だーーNHKを始めとする「政治ショー」。実に、馬鹿馬鹿しい。

 何故か、日本人は、この種の「お祭り騒ぎ」が大好きだ。その結果、「危うい安倍政権」の支持率が上がる。

 ああ、日本人って、間抜けだ。

 「トランプ劇場」は見たくないので、6日は本屋で「東京人」を買って、一日中、特集の「永井荷風 愛すべき散歩者」を読んだ。

 『断腸亭日乗』から100年だという。この永井荷風の日記は、1917年(大正6年)から、死の前日の1959年(昭和34年)4月29日まで続いた。

 激動期の世相とそれに対する厳しい批判。荷風最大の傑作だろう。

 彼が住んだ、あるいは散歩した、銀座も、浅草も、市川も、荒川放水路も、僕には縁があるので、どのページを読んでも面白い。

 今でこそ、女性優位な風潮だが、永井の時代、踊り子、芸者、まして、売春婦は蔑まれた。

 そん時、永井は彼女たちの味方だった。素敵だ。

 朝まで、読んだ。

 今日7日の毎日新聞の夕刊コラム「牧太郎の大きな声では言えないが」は小泉進次郎ものにした。

 題して「あの白票は『小泉進次郎』」。読んでくれ!

<何だか分からない今日の名文句>

快楽を肯定するのが荷風流