《興亜奉公日》の記述

 またドジをした。サンデー毎日10月25日号の「牧太郎の青い空白い雲・ネット右翼は『一心太助』SEALDsに嫉妬している?」で「アメリカのイラク攻撃」とあるところが、どうしたことか「イラン攻撃」になってしまっていた。

 いつも、熱心に、僕の時評を読んでくれている、気の置けない「かつての同僚」が指摘してくれ、気がついた。

 何というドジ。次号で「訂正」を出す。申し訳ない。

 サンデー毎日のその号の「昭和天皇実録」(保阪正康氏の検証)が、いよいよ佳境に入っている。

 「陸軍人事」をめぐり、天皇が陸相・板垣征四郎を面罵する。読み応えがある。

 それとは別に、気になる「記述」があった。

 1939年9月1日、第二次大戦が始まった。この日の閣議。

 「国民精神総動員委員会決定の《興亜奉公日》が毎月一日に指定された」とある。

 一億一心、興亜の大業を翼賛し、そして、国力の増強を図って「強力日本ノ建設」に邁進する……。

 何やら、安倍さんの「一億総活躍」によく似ている。と言うより、安倍さんが「一億総動員」を真似た?「強力日本」を真似た?

 13日は午後から、慈恵大学病院で右腕に、いつもの注射。教授から「安保法案、大変でしたね」と言われた。

 僕の主張を読んでくれているのか?

 「日本は、中国とどう付き合うのか、心配ですよね」と教授。

 「中国の脅威」をことさら宣伝する安倍政権。「中国に過剰に反応するのが、一番怖い」と話した。

 それにしても、気分は……日本は戦前に逆行している。

 <何だか分からない今日の名文句>

 あの時も

 「和」を知らぬ反知性主義