山口連続放火殺人と「津山事件」

 ちょっと忙しくて、昨日(24日)のブログ、休載。ごめんなさい。
 野暮用ラッシュの24日は、午後2時ころ、時ならぬ豪雨に遭遇して、エラい目に遭った。
 そこで、25日はルネサンス両国の筋トレの後、終日、仕事場に閉じこもり、取り敢えずお仕事(執筆)。
 右半身付随だと傘がさせないので……強い雨になると外出不能。ちょっぴり落ち込む。夕刊紙を買いに、駅まで行くことも出来ない。
 そんなブルーな気分に影響されたのか、例の山口県周南市金峰の集落で男女5人が頭を殴られ殺害された事件に興味が湧いた。
 犯人と思われる「63歳の男」はまだ見つからない。
 この男が、2年前「悪口を言われ、孤立している」と警察に相談に行っていた、という報道がある。
 この男、自分が「被害者」だ!と思っていたのだろう。
 男が警察に行った日時がキーワード。「2011年元旦」である。
 「(集落の人との)対人関係で悩んでいる」と話し、署員が対応したところ「言いたいことを言って気持ちがスッキリした」と帰って行った。
 年末、正月は自殺が多い。孤独が「死」に結びつく季節。寂しいが、周囲と話せない。で、警察に行った。
 自宅窓の内側に「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」との張り紙。孤立することの恐ろしさが、この一文に現れている。
 小説「八つ墓村」のモデルになった「津山事件」を勉強した。
 1938年(昭和13年)5月21日未明に岡山県苫田郡西加茂村大字行重(現・津山市加茂町行重)の貝尾・坂元両集落で発生した大量殺人事件。
 2時間足らずで30名(自殺した犯人を含めると31名)が死亡した犯罪史上前代未聞の殺戮事件。
 この事件は、肋膜炎という病気が、犯人を孤独に追い込んだ。(複雑な男女関係もあるが)
 この犯人は自殺したが、山口の事件では……。
 津山事件では、事件のあと、集落は消滅したが……今回は高齢者だけが住む「限界集落」。
 犯人の行方も、もちろんだが、集落を守ることが出来るのか?
 引きこもり、孤立、高齢化、少子化、一極集中……あらゆる日本が抱える「問題」に刃を突きつけた事件だ。

<何だか分からない 今日の名文句>
「孤独」は最大の祟りだ!