愛妻家の「みのさん」は……

 「みのもんた」の奥さん、靖子さんがなくなって、早いもので一年経った。
 23日夕方、ホテルニューオータニで、生前、彼女と親しかった方が集まって一周忌。僕も呼ばれた。
 会場一面に野の花。壁には、所狭しと、靖子さんの写真。
 綺麗だ。日舞の衣装は素敵だった。
 参加者の挨拶が、どれも心打つものばかりだった。
 王貞治さんのしみじみとした挨拶、精一杯、明るく、渡哲也さんが献杯の音頭をした。
 幸二郎さんは色男だ。我々と同世代だが……惚れ惚れする「若さ」。歌舞伎役者は違う!とヘンなところで感動。
 突然の指名で、僕も下手くそな挨拶をした。みのさんは「靖子は君のファンだった」と言ってくれた。
 みのさん、一人で、司会をした。最初から、最後まで……時々、涙ぐんでいたけれど……要所要所で笑わせる。まさに、司会の天才なのだろう。
 それにしても、みのさん、香典の類を辞退して、超一流の料理を振舞った。
 みのさんは「日本一の愛妻家」だ!みんな集めて……靖子さんに、最大のプレゼント。
 二人の間には、子供3人、孫5人。
 感謝状に、みのさん、こう書いた。
 「確実に、靖子の遺伝子は受け継がれて行く事と思います。改めて、靖子の人柄に惚れ直しております
 靖子が19歳の時、立教大学のキャンバスで出会ってから49年。思えば、あっという間の出来事でした。
 今、もう一度、靖子に会いたい」
 ちょっぴり泣けた。

<何だか分からない今日の名文句>
靖子さんに守られ、みのは「努力しない天才」