68歳、年賀状を整理した

 7日は年賀状の整理。
 ここ5年ほど前から、膨大な住所の整理が出来なくなったこと。「新年の挨拶はブログでいいじゃないか?」という勝手な思い込み。前年、貰った方に全員、出すとすると(当時、1000通ぐらい来ていたので)負担が大きすぎる……などを理由に、年賀状は出さない!と決めた。
 何と言う自分勝手!申し訳ない。
 それでも、この自分勝手野郎にも、今年も、500通ぐらい来た。
 まだ、忘れていないで居てくれる人がいる。感謝する。
 ことしは「リタイアしました」が多かった。何しろ、僕も68歳。人生、晩秋の気分?
 それに「病気」も多かった。日本酒ライターの尾形忠義さんは「石原裕次郎と同じ大動脈解離に患い、10日間、ICU治療」と報告。「大腸癌手術から5年、一区切りです」という、ちょっと嬉しい、先輩記者の年賀状もあった。
 毎日新聞の同期、経済評論家の嶌信彦さんは「昨年、70歳となり、急に体力の衰えを感じるこの頃です」。本当か? 僕から見ていると、エネルギッシュに見えるのだが……
 田原総一朗さんは「ヤンチャ老人で頑張ります」。「WILL」の花田編集長は「2月に100号を迎えます。まだやれることがある。そう思っています」。みんな、意気軒高である。
 ゴルフ場の理事長を勤めている早稲田の先輩、北原義孝さん(元JRA副理事長)は恒例の馬券成績報告。「昨年の馬券回収率は44%。(JRAを辞めて以来)13年間の総回収率は76%から74%に激減。ことしは、報復の年です!」
 混乱の年。「決意」を披露する人も多い。
 親しい青森の電力マンは「この日本から、濃縮、再利用、サイクルの灯を消すようなことがあってはならない」と訴える。
「原発の真実」を追及する弁護士は、原発ゼロとは別に「改憲阻止にお力を下さい」と書いてきた。
 立場が違う人々の賀状を前に、複雑な思いになる。
 毎日新聞の同僚だった、公明党の広報マン、高木陽介議員は「自民の右傾化のブレーキ役になる」。
 2013年はどうなるのか? それぞれの「思い」が交差する。
 でも、一番、嬉しかったのは「最近の毎日新聞は面白くなったみたい」が4通もあったこと。確かに、面白くなった。
 それに…… 「毎日新聞の牧」と思ってくれることが、ことの他嬉しい。
 68歳だからかも(笑)

<何だか分からない今日の名文句>
平成25年は昭和88年。大正102年。