梅ちゃんが書いた「幻の名馬ヒコーキ」

 梅ちゃん(梅崎晴光)が「大作」を書き上げ、昨日(11月29日)送ってくれた。
「消えた琉球競馬 幻の名馬『ヒコーキ』を追いかけて」。344ページの大作だ。
 梅崎晴光君は東京・高円寺生まれ。86年、スポーツニッポン新聞(スポニチ)入社して、90年から競馬一筋。テレビの土曜競馬で、お馴染みだった。
 僕がスポニチで、競馬コラムを書いていた頃からの付き合いである。
 競馬の予想は、僕とどっこいどっこい。あまり上手!とは言えないが(笑)民謡は抜群。琉球民謡協会・平良りん子師範の門下生で、民謡コンクール優秀賞を受賞している。
 民謡ばかりではない。琉球・沖縄に興味を持って、島々の歴史を学び、歴史資料調査がライフワークになった。
 その梅ちゃんの力作。競馬という視点から「沖縄の運命」を解き明かす。梅ちゃん以外のライターでは出来ない「芸当」である。
 まだ、10ページくらいしか読んでいないが、知らなかったことが幾つもあった。
 沖縄で行われていた競馬は「馬追」(ンマウーイ)「馬勝負」(ンマスーブ)などと呼ばれ、宮古馬などの小柄な沖縄在来馬が、速さを競うのではなく、足並の美しさを競った優雅な競馬だった。
琉球王朝時代から戦前まで約三〇〇年間、連綿と受け継がれて、沖縄人・ウチナーンチュを熱狂させた琉球競馬。
 昭和初期には、「ヒコーキ」という不世出の名馬が琉球競馬の頂点に立った。多分、その物語が柱になのだろう?
 興味のある方は、読まれたらどうだろう。(ボーダーインク社刊、1800円+税)
 来週は選挙一色。公示が4日。4日の毎日新聞夕刊のコラム「牧太郎の大きな声では言えないが」は選挙紙面の関係で、お休みになる。
 さて、今週末はジャパンカップダート。
 勝負強いローマンレジェンドの鼻差勝ち!を見たいけど。どうだろう?

<何だか分からない今日の名文句>
沖縄競馬は全力疾走が反則。
騎手は「イシレー」(落ち着けよ!)となだめる