①野田さん、捨て身の「11月16日解散」
②総務省が決めた「12月16日投票」

 歴史に残りたい野田さん、14日の党首討論で「解散の日」を捨て身で“決断”して見せた。多分、これまでの党首討論に歴史上、もっとも「記憶に残る党首討論」を演出して見せた。
 お見事! 捨て身の党首討論!
 党首討論の前に「捨て身の発言」を打ち明けられたのは藤村官房長官だけだったと思う。藤村官房長官だけが「準備」を始めていた。
 しかし「11月解散」は予定通りだった!と言うことも出来る。
 ほとんどのメディアが「10月に解散」と報じた頃、僕は8月24日のブログで、 そろそろ、政局は本番。ストレスをためないように。ただし「解散は10月」という報道は誤りだろう。見出し的には「野田、自民党に11月までに解散を約束」だろう。そうでしょ、谷垣さん?と書いた。
 この分析に間違いなかった、と思う。でも、自民党総裁選で展開が微妙に変わった。
 11月1日のブログで、こう書いた。
 野田・谷垣会談で「11月解散」は決まっていたが、石原伸晃の総裁選出馬で、おかしくなった。それがなければ、谷垣再選と野田さんは思っていた。
 今となっては、野田さんは「谷垣さんの一対一の約束」。「こんなことは言ってはいない」と言い張るだろう。
 野田さん、「12月16日投票(知事選とダブル)でなければ……「年明け」を選ぶだろう。
 と、書いた。
 正直言って「12月16日投票」が有力だが、幾分、ズレるかも知れない。予想が外れるかも知れない。
 ところが野田さん、6日、訪問先のラオスで記者団を通じ、自民党の安倍晋三総裁に対し「(解散に関し)聞きたいことがあるならば、党首討論で国民に見える前でやった方がいい」と提案した。
 この時点で、僕は「やるな!」と思った。
 TPPを政治日程に上げよとしたのを見て、野田さんの決断を確信した。
 11月11日のブログで「野田さんの三つの約束」を書いた。
 野田さんは、首相になった時、大物経済人の何人かに「3つの約束」をした。
 ①消費税導入②原発再稼動③TPP参加……である。それを実現出来れば、いつ辞めても良い!という気分。だから突然、TPPを言い出した。
 そして、党首討論の「捨て身の解散」に繋がった。
 党首討論が行われた頃、藤村さんは「12月9日投票」で準備を始めていた。年末の予算編成を早めにするためには「9日投票」が良い、と思ったのだろう。
 新聞各紙の号外の中には「9日投票」が有力!としたところもあった。(我が毎日新聞の号外も「9日投票」有力!と報じた)
 これに反対したのが総務省だった。
 準備期間と費用を考えれば、東京都知事選とダブルになる「12月16日」が相応しい。
 夕方、藤村官房長官は自民党の高村副総裁に「総務省の希望で12月16日投票」を伝えた。
 歴史に残る「党首討論の一日」はこうして終わった。
 一番損をしたのは小沢さん。政党交付金は1月1日の議員数で決まる。「生活が第一」は、年明け解散で、現勢力でガッポリ政党交付金ももらうつもりだったけど……。
 さて、忙しかった14日の日記。 車いすカーリング(英語: wheelchair curling)の世界選手権にトレーナーとして出場した中澤マイケルが帰国。午前中、筋トレ再開。午後、JRA経営委員会の打合せ。 夜は、某BS局の社長さんと夕食。その後、永田町方面で情報交換。
 さあ、今日15日から、天下分け目の衆院選。ゆっくり観戦するか(笑)

<何だか分からない今日の名文句>
実は、小沢殺し解散?