マイケルの「車椅子カーリング世界選手権」

 筋トレの師匠、プロレスラー・中澤マイケルが29日、フィンランドに向け出発する。
 プロレス(DDT所属)の海外遠征ではなく、今回はトレーナーとしてのお仕事。意味ある仕事だ。
 車いすカーリング(英語: wheelchair curling)の世界選手権に出場する日本人選手団の身体のケアをするための海外遠征。
 車いすカーリングは、1990年代にヨーロッパで生まれた障害者スポーツ。 一般のカーリングの競技ルールに準じ、用具・競技施設も共通。違うのは「静止状態の車いす」から投球する点。ブルームやブラシを使って氷の表面を掃かない。
 一般には、ほとんど知られていないスポーツだ。
 マイケル師匠は、日本で数少ない「身障者向けのトレーナー」(もちろん、健常者も指導する)。で、多くの車椅子の仲間を応援をしている。その「生徒」の一人が、世界選手権に出場することになり、選手団全員の面倒をみることになった。
 「で、牧さんの指導は2週間、お休みになります。自主トレで頑張ってください」と師匠。分かりました。
 僕も頑張りますから……マイケル師匠、素晴らしい試合を演出して下さい。 (師匠は、フィンランドから、ツイッターで試合の模様を伝えてくれるらしい。興味のある向きはツイッターで)
 さて、天覧レースになった28日の天皇賞。
 小雨で煙る東京競馬場。後続を10馬身以上引き離して逃げるシルポート。この馬の「ワイド総流し」の穴馬券を握りしめていたのだが……あと150メートルで力尽きた。
 脚をなくしたシルポートにカレンブラックヒルが襲いかかる。外からフェノーメノ、ルーラーシップ、ダークシャドウ……。
 そこに、内ラチ沿いを一気に突き抜けたのがエイシンフラッシュ。デムーロ騎手の厳しいムチ! あっという間に先頭に躍り出る。追い掛けるフェノーメノも半馬身まで詰めるのが精いっぱいだった。
 貴賓席でご覧になった天皇皇后両陛下に、馬から飛び降り、ひざまずいてお辞儀をしたデムーロ騎手。さすが、ナイト!
 大歓声と拍手が沸き起こった。
 どの馬も、精一杯、持ち味を見せてくれた。良いレースだった。
 夜、競馬仲間と4人で、調布の鰻屋で歓談。(「調布の親友」のおごり。金曜日も、天ぷらをご馳走になった)
 別の「責任ある立場」の一人は珍しく饒舌。無事に天覧レースを終え、ホッとした様子だった。
 関係者の皆さん、ご苦労様でした。

<何だか分からない今日の名文句>
馬券で負けても「感動」は我が手に