少数意見を大事にしたい

 8月14日の毎日新聞夕刊のコラム「牧太郎の大きな声では言えないが……入れ墨とオリンピック」(ネット「毎日jp」で読める)に読者の方から、何通か、お手紙をいただいた。ありがとうございました。
 広い意味で「刺青容認論」なので、批判を頂くのは覚悟の上だった。
 大阪の女性が「大いに共感致しました。当地でも、刺青はガマンとやら、イキオイとやら、申しまして何ら忌むものではない」と“激賞”してくれた以外は「こんなことを書くなっ」というお“叱り”が多かった。
 大阪市長の橋下さんに楯突くのか! という過激な意見もあった。
 少数意見を展開する以上、仕方ないのだが「会社や今週の自治会の後、毎日新聞なんて金を出して読むような新聞ではない、と訴える」と言われると、正直、気が滅入る。
 最近、何かにつけて「不買運動」を扇動する意見が多くなったような気がする。
 メデイアにも「不買運動」を進めかねない言論もある。
 最近、僕はツイッターで、こう訴えた。(@Harukichijr12/08/25 12:54)
 大好きな「産経抄」だが「日本国民は相手が反省するまで大いに怒った方がいい。小欄はしばらく韓流ドラマは見ず、韓国製のモノは買わないことにした」と主張する。僕は反対。親書は「出来の悪い両国指導者」のパフォーマンス。これに乗せられ経済損失を被るなんて。「偏狭なナショナリズム」反対!
 と、書いた。産経新聞は大好きな新聞だが……やっぱり、僕は与しない。なぜなら、 少数意見が無視される時代は恐ろしいからだ。
 戦前のことを思い出して欲しい。新聞は交戦気分を煽った。
 僕は、覚悟して、少数意見を大事する新聞人になりたい。

<何だか分からない今日の名文句>
全体主義と個人主義のバランス