オバマは「積極的平和主義」に難色?
磁気治療を終え退院しました

 23日夕方、オバマ来日。銀座の「すきやばし次郎」で、まずは「寿司外交」。
 事務方では共同声明の文案作りが大詰。
NHKをはじめは、メディアの大半は「オバマのリバランス政策と安倍さんの積極的平和主義をお互いに支持する」という文言が載る、と報道している。
 「リバランス政策」は「再均衡」という意味。
 米国がこれまでの世界戦略を見直して、その重心をアジア・太平洋地域に移そうとする軍事・外交上の政策のことをいう。オバマが、2011年11月のオーストラリア訪問時に、アジア・太平洋地域を「最優先事項の一つ」と述べたことを端緒に、米軍の配備再編成などで具体化された。
 日本・韓国・オーストラリアなどの同盟国との関係を再強化して軍事力の配備を最適化する。
 ある意味で「世界の警察」みたいな大国が、拠点をうつすという意味。分かりやすい。
 しかし、安倍さんの「積極的平和主義」は……レトリック。「恥ずかしい巧言」である。
 平和のために、戦争に備える。戦争になりそうな存在を力で抑え込み、前持って潰す。これが安倍さんの「積極的平和主義」である。
 軍備の強化が必要であり、当然、本格的な軍事行動に発展することもある。
 積極的平和主義」の中身は実は「積極的な軍事行動」のことである。
 「平和主義」は空洞化させるために「平和主義」という言葉を巧みに使ったレトリック。
 詐欺師が使う言葉のようで……聞きたくない。
 安倍首相は「嘘つき」と言われないためにも、アメリカが「共同声明」に載せるのに難色を示して欲しい気分だ。
 事実、靖国参拝に「失望」したアメリカは日本の軍拡に違和感を覚えている。
 これについては、4月28日発売のサンデー毎日の「牧太郎の青い空白い雲」で詳しく書く。
 さて「経頭蓋磁気刺激治療」のために2週間 、東京・荒川沿いの病院に入院していたが、24日午前、退院。お世話になった。
 脳卒中の後遺症で20年以上、右手が麻痺して動かない。それを、特殊な磁気コイルを使って、大脳を局所的に刺激して治す画期的な治療。毎朝、約1時間「磁気の帽子」のようなものを被った。
 痩せ細った「上腕三頭筋」(腕を伸ばした時によく浮き出る筋肉)に「張り」が出てきて、若干だが、効果があった。
 いずれにしても「右手」が動くまでには遠い道のり……GW開けから、この病院に週二回、通院するつもり。
 ブログも、休載が続き、ご心配かけた。申し訳ない。

<何だか分からない今日の名文句>
「軍拡は消極的に」とオバマ言い(笑)