深刻に「老後破産」を考えた日
競馬仲間が「古希」を祝ってくれた

 台風一過の14日、朝、例によってサンデー毎日が届いた。
 「1億総ビンボー老後」時代が始まった-これが「美しい国」なのか……という藤後野里子記者のレポートを読んだ(148ページ)。
 「老後破産の現実」を書いている。
 独居老人の600万人の半数近くが、年120万円未満の年金で暮らしている。
 食事は一日一食。トイレに行かない。人に会わない。
 ちょっと前まで、自分がホームレスになるなんて思ってもみなかった、という人がいる。
 老後破綻は、誰にでもやって来る。
 美しい国なんて、真っ赤な嘘だ。
 その一方で「高齢者が金を持っている」というのも事実。老後格差時代だ。
 夜、競馬仲間が集まって、長老の「快気祝い」をするというので、銀座4丁目交差点近くの「中華料理」へ。
 ところが、それは嘘で、僕の“古希祝い”だった。
 「10年前、還暦祝いをしようとしたら、牧さんから“年寄り扱いするな!”と叱られたので、今回は秘密で企画した」そうだ。
 騙しやがって!この野郎!
 でも、ありがたい。
 仲間がいることに感謝しなければ……。
 皆から、グレーのカーディアンをプレゼントされ、幸せを噛みしめる。
 本当にありがとう。
 老後の大敵は「孤独」。貧乏でも、仲間がいれば、乗り越えられるだろう。
 ありがとう!

<何だか分からない今日の名文句>
酒債は尋常行く処に有り
人生七十古来稀なり
(酒代のツケは、どこにでもある。
しかし、七十年生きる人は稀である)
<唐の詩人・杜甫の詩「曲江」>