久しぶりに仕事場に戻った

 隅田川沿いの庭は紫陽花が満開。小雨の中、柳橋・篠塚稲荷の祭り。新田義貞の四天王の一人、篠塚伊賀守重宏所縁の神社。江戸葛西囃子を先頭に、獅子頭、山車、子供神輿が繰り出した。
 気分的には、もう梅雨である。
 下腹部に脂肪の塊のようなものが出来、医師に「これ、何ですかね?」と見せたら「鼠径ヘルニア」と言われた。いわゆる、脱腸である。
 痛くも、痒くもないが、そのまま放置していると、飛び出した「腸」が腐る!と脅かされ、手術した。
 「日帰り」も可能な簡単な手術らしいが、合併症の心配もあり、長逗留になった。
 この間……寂しかったのは、入院時に身長を計ったら173センチ。十代のころは175センチあったのに……歳を取ると、縮むのか?
 悲しかったこと。警視庁担当だった頃、いろいろご指導を受けた、伝説の事件記者、根上磐さん(元毎日新聞社常務)が19日午後5時19分、心不全のため埼玉県の病院で死去されていたことを知った。
 80歳だった。
 根上さんは当時、捜査一課担当キャップ。「殺しの根上」。築地に贔屓のバーがあって、いつも誘ってくれた。
 親しい刑事さんも誘って、飲みながら取材するタイプ。翌日、新聞を見ると「容疑者浮かぶ」のスクープが、社会面のトップを飾っていた。
 びっくりしたこと。退院手続きをしていると、健ちゃんと遭遇した。同じ8階に入院していたのに、気がつかなかった。
 健ちゃんは、事件記者時代、ライバルと言われていたが、実は仲の良い間柄だった。
 年齢も同じ。簡単の手術で同じ病院に入るのも一緒。妙な縁だ。
 少し、安心したこと。4日の衆院憲法審査会で、与野党が推薦した憲法学者3人全員が、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案を「憲法9条違反!」と明言したこと。やっぱり、良識派はいた。
 慌てて、自民党は「週末、地元に帰って、安保法制は合憲!と訴えろ!」と指示を出した。
 自民党の谷垣禎一幹事長は7日、東京都内の街頭演説で「最高裁判所は『憲法は最低限必要な自衛権を行使できる』と言っており、集団的自衛権を否定していない」と話したが、 賢い国民は「真っ赤な嘘!」と知っている。
 でも、追い詰められると、権力は決まって「言論封殺」に走る。
 護憲の人々、ご用心!
 そうそう、今日6月8日の毎日新聞夕刊「牧太郎の大声では言えないが」では「公安アニメの危うさ」を書いた。
 
 読んでくれ!

<何だか分からない今日の名文句>
公安警察は「紫陽花の毒」?