「新聞は権力に弱い」となぜ書かないんだ!

 友人に怒られた。

 22日の毎日新聞夕刊コラム「牧太郎の大きな声では言えないが」についての話だ。見出しは「『文春』『新潮』は怖いけど」である。

 「お前さんは、週刊新潮、週刊文春のお世辞を書きたかったんじゃないか。最後の5行を書きたかったのだろう」という。

 最後の5行は……「新聞は週刊誌とは“流儀”が違う。しかし『文春、新潮は怖いけど、新聞は怖くない』と政治家に言われると……。メディアは、いつも『権力との距離感』が問われている」

 かなり神経を使って書いたのだが……友人は「権力との距離感? 何んだ、それ! 何のことか、分からないぞ!なぜ、新聞は権力に弱い!と正直に書かないんだ!」

 「……」

 「消費税を安くしてもらおうとしているから、新聞は、安倍政権に何も言えないだろう?」

 「……」

 「権力に弱い新聞なんて、誰も読まないぞ」。ガチャンと電話が切れた。

 消費税率を8%から10%に引き上げる際、低所得者の痛税感の緩和などを目的に、8%のまま据え置く軽減税率を設ける、と政府は言う。

 この対象品目に「週2回以上発行し、定期購読されている新聞」というのがある。

 正直に言えば、僕も「新聞の特別扱い」に反対だ。

 友人は、これを毎日新聞で正直に書け!と言うのだろう。

 これをどう書くか?

 悶々としているんだが……もう少し、待ってくれ!

<何だか分からない今日の名文句> 

組織も大事。友人も大事。

「言論の自由」はもっと大事。