「北の覚せい剤」をスクープした毎日新聞の「覚悟」

 23日の毎日新聞は久しぶりの特ダネ!

 ソウルの米村耕一特派員が「北朝鮮で金正恩朝鮮労働党委員長による体制が発足して以降、薬物犯罪が党のエリート層も含め広範囲に広がり続けている」と報じた。

 ネタ元は、秘密警察「国家保衛省」が開いた講演会の記録。「このまま増えていけば祖国という大きな家が崩れる」と書いている。

 麻薬や覚醒剤がはびこる「貧乏国」。暴走する指導者。何とも、恐ろしい。

 「暗部」をすっぱ抜かれた北朝鮮は「毎日新聞の報道」の経緯を調査して、対応を考えているだろう。(多分、黙っているしかないと、思うけど)

 米朝の緊張状態の最中、ここまで書くには「覚悟」が必要だったと思う。ギリギリのところで、後輩は頑張っている。

 さて、その米朝関係。表面上、北は「言いたい放題」で開戦前夜のような雰囲気だが、水面下で、米朝は話し合いをしている。「落とし所」を必死で探している。サインを見せあっている。

 この時点で、アメリカは北の核保有国化を黙認するわけにはいかないから、難しいが……。

<何だか分からない今日の名文句>

あの国では、覚せい剤を「氷毒」と呼ぶ