Author Archives: 牧 太郎

防寒ジャケット、ストレスフリー、愛国者法……

 19日はやたら寒くて……隅田川は昼頃、雪がチラホラ。北風が痛い。そこで……マイナス30度まで耐えられる「重たい重たい防寒ジャケット」をタンスからひっぱり出して着た。「南極取材に備えて」といういい加減な理由で買ったが、もちろん、そんな機会なんてまるでない。今まで4回ぐらいしか着ていない。
 最近、勉強している?「ストレスフリー療法」なるもの。その療法を日本でただ一ヶ所採用している「両国みどりクリニック」で「血流量」を測ってもらったら、この防寒ジャケットのお陰で、極寒にも関わらず、普段より「血の流れ」が良かった。
 【ストレスフリー療法については、行く行くレポートするつもりだが、簡単に説明すると、薬物や注射などを使用せず、未知の体表点に火傷を起こさない程度の温熱刺激を与えることにより、自然治癒力を活性化するもの。この療法で、ストレスホルモン減少、皮下温度の上昇、血圧、血糖値の正常化。これに加えて、食物の消化吸収促進ホルモン、代謝活性ホルモン(アディポネクチン)などの分泌が高まる、と言われている】
 さて、午後から仕事場で、ちょっと外交の勉強。
 安倍晋三首相は22日午後(日本時間23日未明)、ワシントンでオバマ大統領と日米首脳会談。経済再生策「アベノミクス」への期待感で、内閣支持率はまずまずだが、ここへ来て、安倍さんの外交手腕が問われる。
 この日の参議院予算委員会。農協出身でTPP反対の急先鋒である自民党の議員が安倍さんに「関税撤廃の例外について、アメリカのオバマ大統領から曖昧な言葉を引き出しただけでは、交渉参加は認められない」とくぎを刺した。
 安倍さんにとって、TPPが難しい問題だ。TPPで、日本が交渉に参加した場合、一部品目の関税を残す「聖域」が認められるか?
 「国益を確保するために全力を尽くしていきたい」と答えたが、国益は「国内産業の保護」なのか、日米同盟の再構築なのか?
 難しい局面である。
 しかし、安倍さんに「ツキ」がある。中国海軍艦艇のレーダー照射事件や北朝鮮の核実験が起こって、これが、結果的に「絶妙のタイミング」となった。「TPPより大事な課題」が出て来た。
 TPPで一致が見られなくても「北朝鮮」で一致することが出来る。オバマ大統領はすでに「北朝鮮問題を最優先で話し合いたい」との意向を伝えてきているという。
 2008年、アメリカが、北朝鮮へのテロ支援国指定を解除したことが、北朝鮮の増長を許した面がある。そこで、安倍首相は「北朝鮮への金融制裁」を強く提案する。オバマ大統領はこれに応じる。
 そう読んで、午後からの「お勉強」は……アメリカの「愛国者法」のお勉強。2005年、ブッシュ政権で、制定された法律。金融制裁は、この法律に基づいて行われるが、どの程度のものになるのか?
 寒くて、外出が出来ず、仕事場に篭って、お勉強、お勉強の一日だった。

<何だか分からない今日の名文句>
人にも、国にも「自然治癒力」