Author Archives: 牧 太郎

佐久平紀行……関所破り桜、吉田屋治助……

 22日は、新幹線が通ってから一大ベットタウンになった「佐久平」あたりを「観光」という名の取材。(「取材」という名の観光かな)
 売り出し中の数カ所の団地の地価をチェックしたり……駅前のイオンモールを取材したり……。
 この地の発展は五郎兵衛用水によること大!と知った。
 五郎兵衛用水は、今から370年ほど前、江戸時代の始め、市川五郎兵衛真親が私財を投じて築いた用水。それまで原野だった土地(現在の浅科村)に用水を引き、開墾して、米を作った。
 (これが、”幻のお米”五郎兵衛米)
 市川五郎兵衛記念館を尋ねると……運悪く、月曜日は休館。
 近くに、真親を祀った真親神社。この地区の鎮守である諏訪神社が合祀されていて、境内は、宮型道祖神がずらりと揃っていて……団地ような神社群。
 ここからは、眼下に浅科の五郎兵衛新田、遠く、浅間山の眺望が楽しめる。
 記念館の横に、巨大な古木が、あった。
 「関所破りの桜」。
 高さ8メートル、幹回り2メートル、樹齢230余年というシダレザクラ。
 なぜ「関所破り」なのか?分からないが……とにかく見事だ。
 帰りに「吉田屋治助」を買う。創業天和元年(1681年)の佐久の酒蔵「吉田屋」は代々「治助」と名乗った。
 だから「吉田屋治助」。濃厚甘口?
 美味い。長野県産美山錦を使用し、浅間山系天然伏流水で仕込んだ吟醸生貯蔵酒である。
 大阪から同僚記者が上京するというので、佐久平紀行もこれまで。23日早朝、帰京した。

<何だか分からない今日の名文句>
米も、酒も、人情も「全ては水」