Author Archives: 牧 太郎

「植民地支配と侵略」の反省は当然だ!

 安倍さんの「ネット右翼的お友達」のバカさ加減は「新聞を潰せ!」騒ぎで、より鮮明になったが、もしかすると、彼らは「先の戦争は侵略ではない」と本気で思っているのかも知れない。
 粗野にして、無知。無教養。急に心配になった。
 日本は美しい、強い国になるべきだ!と思い込み、軍事国家になろう!と思っている。
 だから「侵略の定義がはっきりしないから、首相談話に侵略という言葉は使うべきではない」などとメチャクチャなことを言う。
 冗談じゃない。定義はハッキリしている。
 侵略とは、国際法上、ある国家・武装勢力が別の国家・武装勢力に対して、自衛ではなく、一方的にその主権・領土や独立を侵すことを意味する。
 相手の主権・政治的独立を奪う目的で、武力を行使して戦争。つまり侵略戦争である。
 これが定義だ。これは常識だ。
 日本が満州国を作ったのは間違いなく「侵略」であり「植民地支配」である。
 村山談話は中国、韓国など近隣諸国に対する謝罪の意味もあるが、それよりも、我が国が二度と「侵略しない」という宣言である。約束である。
 日本国憲法の誓いを、首相談話という形で世界に発信する。
 言い回しは、ともかく「侵略をしない」との誓いが、首相談話の柱にならなくては困る。
 (まさか、安倍さんまで、先に大戦が侵略戦争ではなかった、と思っているのではあるまいか?
 もし、そうなら、小学生以下の歴史観の国会議員は即刻、辞めるべきだ)
 30日夜、右寄り!と評判のBSフジ番組に北岡伸一国際大学長が登場したので、注目して見ていた。
 戦後70年談話に関する安倍晋三首相の私的諮問機関で座長代理を務める人物である。
 その北岡さんは「間違いなく、先の大戦は植民地支配と侵略であり、この反省の趣旨を談話に盛り込むべきだ」と話した。
 「一番重要なのは歴史を直視することだ」とも言われた。
 (もしかすると、この数日、安倍政権のバカさ加減、集団的自衛権行使の違憲性が明らかになって、北岡さんも、安倍さんを応援出来なくなったのかも知れないが、ともかく) 安倍さんの「お友達」にも、常識人は存在することが分かった。
 北岡さんは「安倍さんだって、一度も『侵略はなかった』と言ったことはない」とまで、言った。
これは、安倍さんを応援する「微妙な言い回し」
なのか?
 さて、安倍さん、どうする!どうする!
 集団的自衛権は、自国を防衛する権利ではない。限りなく「侵略」に近い武力行使の可能性が高い。
 首相談話の趣旨と集団自衛権の関係を、安倍さんは、上手に説明出来るだろうか?
 安倍さんは、右寄りのハンドルを修正しないと、最悪の総理大臣の汚名が永遠について回る。
 自民党員の皆さん、史上最悪の自民党員になっていいのか?

<何だか分からない今日の名文句>
「数の力」より「真実の力」