Vシネマ『日本統一』が大好きな?高山清司若頭の「山口組再統一」のシナリオ

 7月1日の金曜日に「安藤昇と花形敬」を読み終えた。面白かった。

 当方、ヤクザの価値観とは縁遠いけど、反社会的な生き方しか出来ない人もいる。

 そんな反社会的な生き方も勉強しなければ、正確に「時代」を分析できない。

 そんな気分で、翌日からAbemaでVシネマ『日本統一』に挑戦した。

 「挑戦」というのは、このシネマ、40回以上あるらしく、最後まで、見ることが出来るか?自信がないのだ(笑)

 『日本統一』は、本宮泰風&山口祥行ダブル主演。横浜出身の不良である氷室蓮司(本宮泰風)、田村悠人(山口祥行)の二人が日本最大の任侠団体 神戸「侠和会」の盃を受け、侠和会の発展と日本極道界統一を目指して奮闘する……というストーリー。モデルは日本最大の暴力団「山口組」なんだろう。

 確かに面白い。今(7月4日未明)11回目を見終わった。「侠和会」が四国に上陸するあたりの話だ。

 このヤクザシネマ、意外なところに、大ファンがいるらしい。

 その一人が、内閣府副大臣兼環境副大臣だった秋元司さん(衆議院議員)。ご本人が「マル暴の刑事役」として出演してしまった。

 ところが、その秋元さん「IR=統合型リゾート施設の汚職事件」で逮捕され……彼の出演シーンをカットしたり、関係者に迷惑とかけている。

 もちろん、山口組ナンバー2の高山清司若頭も大ファンだ。

 この凄腕の人物、獄中で出所後の“青写真”をノート数十冊に書き留めていた!という噂がある。

 組織犯罪処罰法の適用から逃れ、民事の使用者責任をかわす新たな組織像を描いているらしい。新しいヤクザだ。

 高山さんは愛知県津島市生まれ。高校時代(中退)、野球のボールが右目を直撃、神経と筋を切り、現在のようにまぶたが垂れ下がった状態になったらしい。

 20歳で山口組直系弘田組傘下、佐々木康裕組長から盃を受け、ヤクザ稼業に入ったが、抜群の頭の良さ。出世街道を下走った。

 どう見ても『日本統一』のモデルの一人!と思うのだが……(2003年、高山さんを主人公とするDVD『実録名古屋やくざ戦争 統一への道』4部作が作られている)

 その山口組は2015年8月に神戸山口組(井上邦雄組長)が分裂。

 それ以降、高山さんは「再統一」を目指しているのだが、果たして、井上さんを「引退」に追い詰めるか?

 この夏は6代目山口組も正念場だ。

 ともかく、シネマ『日本統一』は現実のヤクザ戦争を重ねてみると、実に面白い。

<何だか分からない今日の名文句>

山口組はホールディングス制に?