「東京新聞・望月衣塑子記者VS菅官房長官」は休戦しろ!

 相変わらず、東京新聞・望月衣塑子記者と官邸の「イザコザ」が続いている。

 ことの発端は、昨年12月末に、首相官邸が望月記者の質問を「事実誤認!」などとイチャモンを付け、内閣記者会に「正確な事実を踏まえた質問をするように」文書を出した。

 「アイツを黙らせろ!」と言うのだ。

 以前から、望月記者の質問は、報道室長から、再三、制限されていたから「そこまで、やるのか?」

 望月記者は怒り、全面対決になった。

 例えば、2月26日の出来事。午前の記者会見で、上村秀紀官邸報道室長が質問の途中で「質問は簡潔に!」と繰り返して、記者をせかすのは「質問妨害」にあたると指摘する。菅長官は「途中経緯ではなく、質問に移ってほしいということ」と開き直る。

 そして、午後の会見。

 望月記者「官邸の東京新聞への抗議文の関係です。長官、午前(の記者会見で)『講義は事実と違う発言をした社のみ』とのことでしたけれども、この抗議文には、主観にもとづく客観性、中立性を欠く個人的見解など、質問や表現の自由におよぶものが多数ありました。我が社以外のメディアにもこのような要請をしたことがあるのか?また、今後もこのような抗議文を出し続けるおつもりなのか?お聞かせ下さい」

 菅官房長官「まずですね、この場所は記者会見の質問を受ける場であり、意見を申し入れる場所ではありません。ここは明確に行っておきます。『会見の場で長官に意見を申し入れるのは当社の方針でない』。東京新聞から、そのような回答があります」

 

 

 望月記者「今の関連ですけども、抗議文のなかには森友疑惑での省庁間の協議録に関し、『メモがあるかどうか確認して頂きたい』と述べたことに、『会見は長官に要望できる場か』と抗議が寄せられましたが、会見は政府のためでも、メディアのためでもなく、やはり国民の知る権利に答えるためにあるものと思いますが、長官はですね、今のご発言をふまえても、この会見は一体何のための場だと思ってらっしゃるんでしょうか?」

 菅官房長官「あなたに答える必要はありません」

 子供みたいな「口喧嘩」である。

 菅長官は「途中経緯ではなく、質問に移ってほしい」と言うけれど、実は、途中経過が明らきなると政府のボロが出る。だから「黙っててくれ!」とお願いしているのだ。

 望月記者も、ちょっぴり「嘘」を付いている。

 「会見は政府のためでも、メディアのためでもなく、やはり国民の知る権利に答えるためにあるものと思いますが」とカッコいいが、これは真っ赤な嘘である。

 記者会見は「政府のため」である。世論操作の道具である。

 記者会見は「メディアのため」である。独自取材が出来ない「無能な記者」が記者会見に出ることで、さも「お仕事」をしたようなフリをする。

 会見は「無能な記者さん」の「飯の種」でしかならない。

 何から何まで「国民のためにならない!」とは言わないが、記者会見という存在は、政府とメディアのための道具で、国民はそれほど「利益」を受けていない。

 はっきり言えば、メディアが「政府の嘘」を垂れ流す「舞台」なのだ。

 「東京新聞・望月衣塑子記者VS菅官房長官」の口喧嘩は休戦しろ!

 もっと大事なことがあるだろう。

 インチキ会見は政治部記者に任せ、社会部記者は独自取材で「事実」を暴けば良いじゃないか。

 世の中、物凄いスピードで変わっている。記者会見記者は時代に遅れているんだぞ!

 

<何だか分からない今日の名文句>

質問が気に入らなければ

吉田茂流で「バカヤロウ!」と言え(笑)

 

<1953年2月28日、衆議院予算委員会で、

吉田茂首相と右派社会党の西村栄一議員との質疑応答中に、

吉田が「バカヤロー」と暴言を吐いた。それがキッカケで、衆議院が解散>