究極の“安倍寄りジャーナリスト”山口敬之さんって、どんな人?

 最近「山口敬之」という人物が書く記事が気になっている。

 最近も、夕刊フジにこんな記事が載っていた。

 《安倍晋三首相と、ロシアのプーチン大統領が12月15、16日に行う日露首脳会談を前に、大変な事態が起きている。事前折衝で、日露両国の担当者が激突したうえ、日本でも官邸主導外交に反発して、外務省関係者が卑劣な暗闘を仕掛けているというのだ。こんな状況で、条約破りの常習国であるロシアと平和条約交渉など進められるのか。裏切り者を許していいのか。永田町・霞が関に精通する、ジャーナリストの山口敬之氏による独走リポート第2弾》

 簡単に言えば、日露首脳会談は失敗する。その原因は「官邸主導に猛反発した外務省の裏切りだ!」と言うのだ。

 確かに、そんな一面もある。が、日露会談の前に、安倍さんに代わって「言い訳」をしているようで、違和感を持ってしまう。

 「言い訳」を書いてもらう!のが、安倍さんの意向なのか?なにしろ、山口さんは、 今、安倍さんに最も近い記者!と評判なのだ。

 で、山口さんって、どんな人なのか?

 慶應義塾大学卒業後の1990年、TBSに入社。

 当初は報道カメラマンのセクションに配属され雲仙普賢岳火砕流、臨時プノンペン支局でカンボジア国際連合平和維持活動等を取材。その後、ロンドン支局に赴任。欧州はもとよりロシア、中東、アフリカをカバー。かなりの「やり手」だったらしい。

 帰国後、社会部、政治部官邸キャップも務めた。この頃、安倍さんと親しくなったのだろう。2013年からワシントン支局長。企業内ジャーナリストとしては、輝かしい道ばかり歩いている。

 ワシントン赴任直後に着手した「ベトナム戦争当時の韓国軍慰安所の存在を指摘するアメリカの公文書」に関する調査報道について、TBS報道局と意見が合わず、今年、TBSを退社している。その経緯は知らない。ともかく、フリーになった。

 一流の記者なのだろう。組織と喧嘩できる度胸も、力もある。テレビにも登場して、今や「安倍さんと一番近いジャーナリスト」と週刊文春は評価している。

 とは言え、これほどの敏腕記者である。安倍さんの「広報担当」になるのは惜しい。

 単なる「権力の使い走り」になるのか?

 そんなフリをして、大スクープを狙っているのか?

 気になる存在であることは間違いない。

<何だか分からない今日の名文句>

ジャーナリストの命は「権力との距離観」