天皇の「ご決意」について

 23日発売のサンデー毎日。

 【サンデー時評・番外編 倉重篤郎 中国と戦争はするな! 安倍首相よ、田中角栄の日中国交正常を無にするな!】など、読み応えある記事が多いが、今回の【牧太郎の青い空白い雲 584回 日本会議と戦う!?「度胸の天皇陛下」がついに決意された】は、覚悟して、書いた。

 読んでいただけれは、ありがたいのだが……僕の言いたいところは

 ①天皇はビデオメッセージで(政治家も、学者も、国民も避けて通って来た)「象徴天皇とは」に言及された。これはびっくりするほど「度胸ある論陣」だった。

 ②「象徴天皇」とは「国民に寄り添うこと」である。全身全霊で「日本国憲法」に従い、国民を守ってきたという自負。天皇は「護憲の立場」を度胸よく明確にされた。

 ③ところが、世の中は「天皇の護憲意思」と逆の方向に動いている。

 ④「自民党憲法草案」は第1条に「天皇は、日本国の元首」と明記。先の大戦への反省の上、現憲法が大事にする「国民主権・平和主義・基本的人権の尊重」の柱がいつの間にか消えている。天皇はこれに違和感を持たれている。

 ⑤天皇のメッセージは安倍内閣に対するものと、政権を支える「日本会議」への「お諫め」ではないのか?

 ⑥これから、天皇と日本会議の緊張関係がはじまるのではないか。

 これが、僕が書きたかったことだ。

 出来れば、全文、読んでもらいたい。

<何だか分からない今日の名文句>

民主主義の天皇、明治主義の日本会議?