TBSの金平が「あるキャスター解任事件」を書いている

 TBS発行の「調査情報」に「1968年、田英夫キャスター『解任』事件について書こう」という文章が載っている。

 筆者はTBSテレビ執行役員(報道担当)金平茂紀さんである。
 
 田英夫は共同通信社の辣腕記者だった。1960年に共同通信社会部長、文化部長を経て、1962年にTBS(東京放送)に入社した。
 
 10月から放送を開始した『JNNニュースコープ』の初代のメインキャスター。日本独特の文化・ニュースキャスターの先駆けである。
 
 この田さんが1968年に『JNNニュースコープ』から突然、降された。この経緯を、今、詳しく金平さんが書いている。
 
 ある朝、田さんは、TBS社長・今道潤三さんに「俺は、皆さんに言論の自由を守ろうということを言ってきたが、このままではTBSが危ない。残念だが、田君、辞めてくれ!」と言われる。
 
 降板の理由は、この一文を読んでもらうとよく分かるが、簡単に言えば、ベトナム戦争の報道に「圧力」があった。
 
 「北ベトナムは負けていない」と伝えた報道姿勢そのものを反米的と見なした政府筋、自民党がTBS首脳部に圧力をかけていた。
 
 ぜひ、この一文を読んでもらいたい。
 
 アメリカはベトナム戦争で、北ベトナムに負けた。田英夫のレポートは真実で、政府・自民党が誤っていた。
 
 今、安倍政権下で、テレビの関係者は息を潜めて発言を控えている。この春「正義のキャスター」は次々にテレビから追い出されている。
 
 まさに、田英夫追放の「あの時」と同じではないか。メディアの危機だ!
 
 金平さんは、勇気を持って「真実」を書いている。  ぜひぜひ、読んでもらいたい。
 
 今日、11日は大震災から5年。考えさせられることが一杯だが、これは、別の機会に譲る。
 
 週末は…11日の金曜日は三田病院で、消化器系の再検査。土曜日は孫娘の高校卒業祝い。日曜日は例の仲間と中山競馬場。結構、忙しい。
 
<何だか分からない今日の名文句>
ウオッチドックが
権力から餌を貰う「愛玩犬」になっちゃた!