安倍・記者会見は「ヤラセ」である

 毎日フォーラムの編集長から、「締切のお知らせ」のついでに、「朝日から毎日に移ってきた読者が多いと聞いたのですが、それでも、うちは減少しているのですか?」という質問。
 10日のブログで新聞各紙の2014年下期のABC調査のことを書いた。
 毎日新聞の現場の雰囲気では、「我が社だけは増えている」という自信のようなものがあるのだろう。
 確かに朝日をやめて毎日に!という人も多いだろう。
 でも、毎日も5万部、減っている。(読売新聞が60万部減。朝日も44万部減)日経も、産経も僅かだが減っている。
 たまに電車に乗るのだが、ほとんどの人がスマホを楽しんでいる。
 新聞を読む人はまずいない。
 新聞の部数が減っているのは間違いない。
 これは時代の流れだ。
 正直に言えば、毎日新聞は健闘している!と思う。5万部減で踏ん張っている。
 10日午後6時に始まった安倍さんの「大震災から4年」の記者会見。
 最初から最後まで安倍さんは下を向き「何か」を読んでいた。
 一方的に演説する時は良いけれど、質疑応答でも「何か」を読んでいる。
 幹事社の質問は官邸に通知済みと思うが、それ以後の「(形だけは自由な)質問」も通知済みなのか?
 安倍さんは「答」を読んでいる。
 緊張感ゼロ!
 質問内容をすべて知っている記者会見なんて、「ヤラセ」じゃないか?
 こんな場面をテレビで見ている人は、新聞記者を信じなくなる。
 新聞に期待なんて出来ないだろう。
 多分、この記者会見を見た何人かが新聞をやめるだろう。
 「権力の言いたい放題」が許されていいのか?
 権力者と酒を飲み「ヤラセ」の片棒を担ぐなんて・・・新聞記者は、いまや「蔑視の対象」になろうとしている。

<何だか分からない今日の名文句>
「世論は変わっていない。(右翼に) 変わったのはメディアだ」
(NYタイムズ・東京支局長)