急いで、安倍さんが制裁解除する「謎」
①拉致被害者帰国の「密約」は?
②「幼い外交」が緊張を生む東アジア

 運命の日、7月1日、北京で行われた日本人拉致被害者らの再調査に関する日朝外務省局長級協議。
 ある「密約」を確認して、安倍内閣は人的往来の制限などの制裁を解除する方針を固めた。3日に、国家安全保障会議(NSC)を開く段取り?
 消息筋によれば……「密約」は約50人の拉致被害者の存在を認め、秋以降、数人の帰国を実現させること。
 安倍さんは、この「お手柄」を材料に衆院を解散して、圧勝?憲法改正を目指す。
 世界の世論を相手に回し、北朝鮮が核・ミサイル開発を進める中、あえて安倍さんが「制裁解除」するのは、拉致被害者の帰国が実現させる「密約」が存在するからである。
 問題は、その「密約」が守られるか?
 安倍さんは博打を打っている(笑ごとではない)
 昨日の<何だか分からない今日の名文句>で「突然 “抑止力”なんて言うのは『積極的平和詐欺』」と書いたら……「総理大臣の詐欺?幾ら何でも、それはないだろう」という、ご意見を頂いた。
 「詐欺」と言う言葉が可笑しい!と言うのなら、安倍さんは「幼い完全主義者」とでも言えば良いのかも知れない。ともかく、幼い。
 安倍さんだけでなく、東アジアは「幼い指導者」ばかりだ。
 儒教の国は「善悪」がハッキリしている。「悪」を排除しなければならないと、そればかり考える国である。
 北朝鮮では金日成が「善」で、それ以外は「悪」。
 中国では共産党が「善」で、それ以外は「悪」。
 安倍さんも「善悪」をハッキリしないと我慢できない。「日本の大国主義」だけが「善」。
 だから、少々、嘘をついても許される、と思っている。
 「積極的平和主義」の嘘は、彼の「幼さ」から生まれた「詐欺」である。
 北朝鮮の嘘、中国共産党の嘘と同じように、日本は、指導者が平気で嘘をつく国になった。
 「集団的自衛権容認が抑止力になる!」なんて誰も信じない。
 でも、幼い安倍さんはそう信じよう!としている。
 今、もう一つの儒教の国、韓国は、中華思想へのルネサンス。中国に寄り添っている。
 大きな力に惹かれるのは「半島の宿命」。韓国が中国に惹かれているのは、理解できる。
 「幼い中国の指導者」が今日、その韓国を訪問する。
 「幼い韓国の指導者」は、中国の懐に入ろうとする。北朝鮮はヤキモチを焼き、ミサイルを飛ばして威嚇する。
 「幼い指導者」たちが「不必要な緊張」を演出する。その渦に、安倍さんは巻き込まれよとしている。
 安倍さん、冷静に、冷静に!
 そう祈るしかない。

<何だか分からない今日の名文句>
自分に嘘をつく「末期的詐欺事件」