大新聞は「週刊文春」に負けた!

 再三、言うようだが、とにかく「週刊文春」が元気が良い。
 「小沢一郎夫人の離縁状」のスクープに続いて、今日21日発売は「巨人 原監督が元暴力団員に一億円払っていた!」
 急いで、近くのコンビニに買いに行く。
 2006年8月、2度目の巨人軍監督に就任していた原監督のもとに元暴力団員(現役プロ野球選手の父親を名乗る)Kから電話が入った。
 「原さんにとって非常に大事な話がある。あなたの昔のスキャンダルだ。至急会って話してもらった方がいい」
 原監督が面会に応じると、Kは仲間のHを連れて、巨人の遠征先の熊本に現れた……という話。
 話は古い。
 原監督が現役だった24年ほど前、遠征先のホテルの女性スタッフと“深い関係”になった。交際を続けるなかで女性を傷つけてしまう若大将。この一連の出来事を、女性は日記につけていた。
 その日記が暴力団の手に渡った。そして「もみ消し料1億円」の話になる。
 古い話だが、暴力団とプロ野球の「汚れた関係」が浮き彫りになる。
 昔の話! と放置できない……これは大スキャンダル。
 紳助は「昔のヤクザとの記念写真」で芸能生活を棒に振った。原さんの場合は「現金一億円」である。
 読売新聞社はどうする? ナベツネさんは、どうする?
 (巨人側は早々と、20日に記者会見を開き、文春の報道を否定。「記事は事実と異なり、原監督と球団の名誉を毀損する」として、損害賠償訴訟を起こす方針を示した。
 
 ところが、当の原監督はコメントを発表。「1988年ごろ、私はある女性と関係を持ちました」と告白。「ゆすられていると思い、不安を感じた一方、私を助けてくれるのだとも解釈し、要求された現金を渡しました」とコメント。ちょっと対応が違う)
 はっきり言って、このところ、我々、新聞は「週刊文春」に負けている。
 記者クラブに行けば(何の努力もしないで)記事が書ける。そんな恵まれた環境? で、新聞記者は甘えている。努力しないでメシを食っている。
 週刊誌の「後追い」ばかりのマスメディア。情けないのではないか?
 「ソーシャルメディア」とかなんとか言って流行りの「ツイッター」で、呟いていれば「新聞社の幹部然」として居られると勘違いする元記者さんもいる……結構だが、情報は中味だよ!
 ソーシャルメディアは知識や情報を大衆化し、大衆をコンテンツ消費者側からコンテンツ生産者の側に変える。
 大変な革命であることは認めるが、ソーシャルメディアの時代でも、全ては「情報の中味」。隠された情報を暴くのが、ソーシャルメディアの役目だ。
 現役時代、特ダネを書かずして、◯◯部長になった記者さんを、僕は信じない。
 何度も言うぞ!
 新聞は「情報の中味」が命!

<何だか分からない今日の名文句>
政治家は3流、新聞は2流、週刊誌はたまに1流