同性婚が大統領選の焦点に。日本は?

 GW明けの最大の焦点「フランスの大統領選」で現職のサルコジが敗れ、ギリシャの総選挙でも連立2与党が惨敗した。危機対策の修正→外国為替市場ではユーロ売り→アメリカの景気更なる鈍化→オバマ再選に赤信号?
 7年も前(多分、日本の新聞で始めて)「オバマが次の米大統領!」と書き、今年の初めに(世間が「オバマ再選は無理」と言っている最中に)「再選間違いなし!」と書いた当方。(この予想は週刊誌「SPA!」にも取り上げられたが)今回のフランスの政権交代が、米大統領の風向きを微妙に変えたような気がする。
 オバマ陣営に「奇妙奇天烈な秘策」が必要になってきた。
 そんな中で、7日のウオール・ストリート・ジャーナル紙に「同性婚」に関する”歴史的なニュース”が載った。オバマ陣営が同性婚を容認するのではないか?という観測記事。
 このニュースの前文を引用すると……
 バイデン米副大統領は6日、ホワイトハウス関係者がこれまでに発した中で最も強く同性婚を支持するメッセージを出した。オバマ大統領が再選に向けた選挙活動を始めた週末に、賛否両論の分かれる社会問題を取り上げた形だ。同副大統領の発言により、オバマ大統領は自らのスタンスを明確にするよう迫られるかもしれない。
 オバマ大統領はこれまで、同性愛者の法的保護を支持するが、同性婚には反対すると述べている。しかし、そのスタンスは「進化しつつある」とも付け足している。
 このニュースを文字通り、受け込めれば、「同性婚」を民主党が大統領選の焦点になり得る、と判断したということ?
 同性婚に関するアメリカ人の認識はかなり変わってきている。非営利調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)の世論調査では、同性婚を支持する人の割合が47%。否定的な意見を持っているのが43%。相半ばしている。
 オランダ、ベルギー、スペインなどが法的に同性間結婚を容認しているから、あるいは「同性婚」は”時代の流れ”かも知れない。
 オバマ陣営が「副大統領のアドバルーン」を打ち上げることで、世間の風向きを探っているのだろう。
 「同性婚」はアメリカメディアの話題になるだろう。
 日本は?
 日本国憲法24条は「婚姻は、両性の合意のみに基いて…」と定めているから「同性の結婚」については認めていないことになる。
 大予想。この30年間で「同性婚」は憲法改正の焦点になるかも?
 時代は確実に変わる。もちろん、大統領選の行方も変わる!

<何だか分からない今日の名文句>
新聞、テレビは「空気」を読む道具