大失態の原因は 長官、次長、警視総監が
揃って、生活安全局畑だからだ!

 3連休で遊びすぎて、10日火曜日は野暮用ラッシュ。このブログを書く余裕もなかった。ゴメン!
 小沢裁判も気になったが、これも余裕がなかった(傍聴券を求める列は1000ぐらいだったと言うから、”小沢人気”も陰りが出ているのかな?)
 それより「日本国の赤っ恥」は、台湾人の女性留学生2人が刺殺された事件で、台湾籍の張志揚容疑者(30)が任意同行中に隠し持っていた刃物で首を刺して、自殺したことである。
 何という不手際! 警察官が刺されていたかもしれない大失態!
 一体何をやっているんだ!
 なぜ、逮捕を先にしなかったのか?
 逮捕すれば強制的に身体検査できるので、今回のようなことは起こらない。警察官は「署での取り調べが先」と勘違いしたのか?
 任意同行でも、上手に(法に触れないように)ボディーチェックをするのが常識だ。
 警視庁では、オウムの平田容疑者が昨年末に出頭した際、警備の機動隊員が”門前払い”したことが問題となったばかりじゃないか?
 緊張感ゼロの警察。北のテロが心配されているのに、警察力は地に堕ちた。
 その原因のひとつは、トップ人事の「誤り」がある。
 今の警察庁のトップは「生活安全局畑」だけに独占されている。「生活安全局」だけが出世するのだ。
 片桐長官の経歴をみると、若い頃は警備、公安を手がけているが、幹部になってからは
 1997年 – 警察庁生活安全局生活環境課長
 1999年 – 警察庁長官官房総務課長
 2001年 – 警視庁生活安全部長
 2002年 – 京都府警本部長
 2003年 – 警察庁長官官房首席監察官
 2004年 – 警察庁長官官房総括審議官
 2006年 – 警察庁生活安全局長
 2007年 – 警察庁長官官房長
 2009年 6月26日 – 警察庁次長
 2011年10月17日 – 第23代警察庁長官
 典型的な「平成警察官僚」の出世コースで、「大事件」に関係のない平坦な道を歩いている。
 警視総監の樋口建史さんも警察庁生活安全局長から総監になった。警察庁の次長も「生活安全局」畑。 出世するなら「 生活安全局」である。
 「生活安全局」とは、どんな仕事をするのか? 組織図を見てみよう。
 生活安全企画課 犯罪抑止対策室 都市防犯対策官 地域課 鉄道警察管理室 少年課 少年保護対策室 児童ポルノ対策官保安課 情報技術犯罪対策室 情報技術犯罪捜査指導室 生活経済対策管理官
 はっきり言って「大事件」に無関係。傷を負うことなく、出世する。
 「生活安全局の所掌事務」は法的には「生活安全局においては、警察庁の所掌事務に関し、次に掲げる事務をつかさどる。
 一 犯罪、事故その他の事案に係る市民生活の安全と平穏に関すること。
 二 地域警察その他の警らに関すること。
 三 犯罪の予防に関すること。
 四 保安警察に関すること
 とある。
 「生活安全局」は大事な仕事だ。この分野でも緊張感が求められる。が、どちらかというと、国際的大事件に対応する能力は?
 この「比較的緩い分野の人間」ばかりが出世する。ここに「日本警察官僚の能天気」が隠されている。
 昔だったら、警視総監が引責辞任するほどの大失態だけど……
 10日夜は、大地震以降、会うことがなかった電力マンと両国「桃太郎」で、ちゃんこ鍋。元気なので、安心した。

<何だか分からない今日の名文句>
緊張感では「北朝鮮」以下