「被爆アオギリと生きる」を読む

 23日朝、軽井沢から東京に向かう途中「牧太郎の大きな声では言えないが」の担当デスクから「安倍内閣の支持率をどうしましょうか?」という問合せ。
 「憲法第96条の土俵」と題して書いた夕刊のコラム。「安倍内閣の支持率70%」と書いていたが、実は、その支持率が、世論調査でマチマチなのだ。
 毎日新聞の調査結果では66%。共同通信では72・1%。
 ところが、日経は76%で、毎日新聞と比べると10%も違う。朝日新聞は逆に、毎日新聞より低く60%。因みに、読売は74%である。
 こんなにマチマチなのは珍しい。
 なぜ、朝日、毎日が低いのか?皆目、分からないが、30代の女性の支持率が下がっているような気がする。消費者物価が上がっていることに、原因があるのか?
 で、どう表現かするか、微妙。毎日新聞のデータを優先して「66%」とすべき、という意見もあると思うが、「70%」の方が実態に近い、と思うのだが……で、デスクの意見で「支持率7割弱」ということに落ち着いた。
 「見出し」の数字でないから、まあ良いか?
 大阪本社の同僚記者、広岩近広・専門編集委員が仕事で上京。浅草橋の界隈で、親しい仲間と5人で一杯。
 昔話ばっかりだったが、新しいニュースもあった。
 広岩君、岩波新書ジュニア新書で「被爆アオギリと生きる  語り部・沼田鈴子の伝言」を刊行した。(新書判・256頁 定価 903円)(本体 860円 + 税5%)
 22歳の夏、被爆した沼田さんは片足を失う.焼けこげたアオギリが新芽を出す様子を見て自殺を思いとどまる……原爆記録映画への登場をきっかけに、中高生へ「戦争経験」を証言する活動をはじめる。
 そんなストーリーだ。
 広岩記者は「平和」を追い求める敏腕記者。毎日新聞の「宝」である。
 仲間の一人が、春の人事異動で「要職」についたこと、関連会社のトップになった仲間が「黒字決算」を実現したこと……僕を除くと「うれしいこと」連発!
 陽が長くなって、明るい頃から、飲み出して、午後10時まで。 楽しい一夜だった。

<何だか分からない今日の名文句>
春の晩飯 あと三里